Web向けにIllustratorを使う上でのコロンブスの卵的なアプローチ

この記事は鷹野雅弘によって執筆されました。
公開日:2013年11月26日、更新日:2014年4月24日
 

_DSC7108.jpg

2010年にリリースされたIllustrator CS5でのWeb向けの機能強化以降、Web向けにIllustratorを使う上では、次のアプローチが基本とされてきました。

  • ドキュメントプロファイルに「Web」を選択し、[新規オブジェクトをピクセルグリッドに整合]にチェックを付ける
  • [ピクセルプレビュー]をオンにする

先週末に行われたdot-ai, Vol.2において、黒葛原 道さん(eater)が、次のアプローチを発表され、「なるほど!」と思ったのでご紹介します。

  • [新規オブジェクトをピクセルグリッドに整合]はオフにする
  • グリッドを1ピクセルに設定し、[グリッドにスナップ]をオンにする
  • [線の位置]は外側に設定する

次の図は、左が従来のもの。右側が黒葛原さん方式です。

Illustratorの「ピクセルグリッドに整合」は、3px x 3px、線幅1pxの図形を描画する際、ピクセルグリッドの中央に吸着します。これを「ピクセルグリッドに整合」を使わずに、ピクセルグリッドに正確に吸着すればいいじゃん、ということですね。

aicc-pixelgrid-32.jpg

なるほど、このアプローチなら、パスの位置とピクセルグリッドがずれる問題にも対処できます。

ポイントは、[アピアランス]パネルの[新規アートに基本アピアランスを適用]のチェックをはずしておくこと。

aicc-pixelgrid-31.jpg

追記(2013年12月3日):

生明(あざみ)さんからツイートいただきました。

この手法は、オブジェクトの拡大・縮小や変形時の崩れが起きないという点で強力。

なるほど!! と思ったんですが、うーん...

aicc-pixelgrid-42.fw.jpg

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