Illustratorでアートボードの10mm内側にガイド作成する

この記事は鷹野雅弘によって執筆されました。
公開日:2016年7月15日、更新日:2017年1月 3日
 

第178回バンフーセミナー終了後、「アートボードの10mm内側にガイド作成する」という定型フローがあるので、これをアクションでラクしたいというご相談をいただきました。

順番に考えてみます。

手順(1)アクションを使わない場合

下記は正攻法ですが、アートボードと同じ大きさの四角形が残ってしまいます。

  1. アートボードと同じ大きさの四角形を描き、[塗り]、[線]を「なし」にする
  2. [パスのオフセット]を実行し、「-10mm」に設定する
  3. ガイド化する

手順(2)

[パスのオフセット]効果を使えば、アートボードと同じ大きさの四角形は残りません。

  1. アートボードと同じ大きさの四角形を描き、[塗り]、[線]を「なし」にする
  2. [パスのオフセット]効果([効果]メニューの[パス]→[パスのオフセット]をクリック)を実行する
  3. アピアランスを分割
  4. ガイド化する

アートボードと同じ大きさの四角形は残りませんが、次の問題が残ります。

  • [パスのオフセット]効果の設定ダイアログボックスが毎度開く
  • [アピアランスを分割]をアクションに登録できない

手順(3)

事前準備

適当なオブジェクトに[パスのオフセット]効果([効果]メニューの[パス]→[パスのオフセット]をクリック)を実行し、これをグラフィックスタイルに登録する

手順

  1. アートボードと同じ大きさの四角形を描き、[塗り]、[線]を「なし」にする
  2. 事前準備で登録したグラフィックスタイルを適用する
  3. [アピアランスを分割]を[アクション]パネルメニューの[メニュー項目を挿入]を使って挿入する
  4. ガイド化する

GOROLIB DESIGNさんのスクリプトが便利です。

次の2つのアプローチが考えられます。

  • このスクリプトを実行後、アクションを実行する
  • このスクリプト内に、アクションを実行するコードを記述し、スクリプトの実行のみで済ませる

スクリプトの実行には、Keyboard Maestroなどでキーボードショートカットを設定するとよいでしょう。

追記(2016年7月17日):

GOROLIB DESIGNさんがスクリプトだけで完結できるものを作ってくださいました。これがスマートですね。感謝!

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