Illustratorで罫線だけの円グラフを作成する

この記事は鷹野雅弘によって執筆されました。
公開日:2016年11月 6日、更新日:2017年1月22日
 

先日のAdobe MAX 2016. Day 1 Keynoteを観ていたところ、次のような画面がありました。

このグラフの表現、ちょっと目新しい感じですね。ということでIllustratorで実装する方法について考えてみました。

手順1(下準備)

  1. [直線ツール]を選択し、アートボードでクリック。[直線ツールオプション]で「長さ:102px、角度:0°」に設定する

  2. 塗りをなし、線を黒、1ptに設定する

  3. 長さ66pxの線を描き、線幅を4pt、[線端]を「丸型先端」に変更する

  4. 左揃えにする

  5. 次の手順でブラシを作成する前に、複製しておくとよい

手順2(ブラシの作成)

  1. 2本の線を選択し、[ブラシ]パネルで[新規ブラシ]アイコンをクリック。[新規ブラシ]ダイアログボックスで「アートブラシ」を選択する

  2. [アートブラシオプション]ダイアログボックスが開いたら、[ブラシ伸縮オプション]に「ガイド間で伸縮」を選択。

    [始点]に「2px」、[終点]に「102px」を設定する(単位がpxでない場合には、単位付きで入力)

手順3(ブラシの適用)

  1. 正円を描き、作成したブラシを適用する

  2. 回転ツールをダブルクリックして、[回転]ダイアログボックスを表示。

    [角度]に「90+3.6」と入力

  3. 完成。

手順4(異なる%)

「手順1(下準備)」の最後で複製した線を元にブラシを作成し、同様の手順で作成する

カラーの変更

カラーを変更するには、ライブカラーが最適です。[配色オプション]で「ブラック」の[保持]オプションをオフにして、お好みのカラーを設定します。

グラデーション

次のような表現をしたい場合、線にグラデーションを適用すればよいのですが、グラデーションを適用した線は、ブラシに登録できません。

アピアランスを分割してからならOKです。なお、グラデーションの適用方法は[グラデーション]パネル内で行います([線]パネルにはない)。

追記

なんか、このグラフのスタイル、むっちゃ推してる。

追記(2016年11月22日):

修正は次のように行います。

円グラフを分解して、“使い捨て”で作る方がラクかもしれません。

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