Illustratorでの「大きくしたり、小さくしたり」の作業

この記事は鷹野雅弘によって執筆されました。
公開日:2016年12月31日、更新日:2017年4月28日
 

テキストまわりの増減

テキストまわりに関しては、デフォルトでキーボードショートカットが用意されています。 文字サイズ以外、commandキーを加えると、10ずつ増減。

カテゴリ
文字サイズ2ptずつcommand + shift + ,command + shift + .
10ptずつcommand + option + shift + ,command + option + shift + .
行送り2ptずつoption + ↑option + ↓
10ptずつcommand + option + ↑command + option + ↓
ベースライン2ptずつoption + shift + ↑option + shift + ↓
10ptずつcommand + option + shift + ↑command + option + shift + ↓
カーニング20(/1000em)option + ← option + →
100(/1000em)option + command + ← option + command + →
トラッキング100(/1000em)option + command + ← option + command + →

細かいことですが、「行送り」のキーボードショートカット、「行間を広げる=行送りの値を増やす」ので[↑]かと思いきや、見た目の移動方向と同じ[↓]。ベースラインシフトも同様です。

「あるといいな!」を実現するアクションとスクリプト

線幅、(フォントファミリーの)ウエイト、オブジェクトサイズなど、頻繁に使うにもかかわらず、キーボードショートカットが用意されていないものには、スクリプトやアクションで対応するとよいでしょう。

線幅

前者は有料ですが、テキストの線幅にも対応。 増減の値は、環境設定の[キーボード入力]に準ずる。

(フォントファミリーの)ウエイト

前者はキーボードショートカットで順番に。後者は、ダイアログボックスを表示して上下の矢印キーで変更。

両者ともに、ウエイトの順番ではなく、アルファベット順(「L→M→B」でなく、「B→L→M」)になってしまうのが残念。

オブジェクトサイズ

次のアクションを作成し、キーボードショートカットを割り当てたところ、それはもう便利です。

  • 50%
  • 90%(繰り返しで、だんだん小さく)
  • 110%(繰り返しで、だんだん大きく)

Illustratorでの大きくしたり、小さくしたりの作業-2 from swwwitch on Vimeo.

キーボードショートカット

私はKeyboard Maestroを使って設定。

カテゴリ
線幅command + control + option + ,command + control + option + .
ウエイトcommand + control + option + -command + control + option + =
オブジェクトサイズcontrol + option + ,control + option + .

オブジェクトサイズ増減は、app.doScript("アクション名", "セット名");のように、Illustratorで作成したアクションをスクリプトで呼び出し。

オブジェクトサイズ変更時の線幅、効果、角の扱い

拡大・縮小を行うときには、次の3つのオプションがあります。

  • 角(角丸)
  • 線幅
  • 効果

[拡大・縮小ツール]ダイアログボックスでの設定は、[環境設定]にリンクします。

アクションでは、次のような扱いになっています。

 アクション環境設定
角(角丸)登録できない連動
線幅登録できる
効果(線幅に準ずる)

つまり、線幅や効果の連動は、個別のアクションとして設定できるので、必要に応じて両方登録してよいでしょう。私は連動のみを使います。

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