DTP Transitでタグ「アクション」が付けられているもの

ここ数年で、Macを使う上でなくてはならないものに加わったものに、Keyboard Maestroがあります。

Keyboard Maestroは、QuicKeysと並び、古くからある自動化ユーティリティ。macOSでは標準でAutomator.appもありますが、macOSでIllustratorを使っているなら、Keyboard Maestroがオススメですという紹介です。

Illustratorでのキーボードショートカット、アクション、スクリプトに関して、改めてまとめてみました。

Illustratorでは、長方形の中心に「中心」と呼ばれる“おへそ”があります。テキストなど、ほかのオブジェクトやガイドをスナップさせるなど、精密な描画には欠かせません。

しかしながら、次の操作を実行すると、“おへそ”は消えてしまいます。

  • パスファインダーの[合体]
  • 段組設定

改めて、Illustratorで困っていることなどをまとめてみました。

本当に深刻なもの

これを「仕様」と言われたら発狂する。

  • グローバルカラーを含むオブジェクトに対してライブカラーを実行すると、グローバルカラーのリンクが切れてしまう(グローバルカラーが更新されるべき)

よく使う複数ステップの動作をアクションに登録し、キーボードショートカットで実行すれば作業効率が上がります。

しかし、Illustratorでは、アクションに割り当てられるキーボードショートカットが限定されているため、アクションを作り込んでもキーボードショートカットの設定には限りがあります。

そこで、アクションを実行するスクリプトを用意し、そのスクリプトに対してキーボードショートカットを割り当てることを考えてみます。

テキストまわりの増減

テキストまわりに関しては、デフォルトでキーボードショートカットが用意されています。 文字サイズ以外、commandキーを加えると、10ずつ増減。

カテゴリ
文字サイズ2ptずつcommand + shift + ,command + shift + .
10ptずつcommand + option + shift + ,command + option + shift + .
行送り2ptずつoption + ↑option + ↓
10ptずつcommand + option + ↑command + option + ↓
ベースライン2ptずつoption + shift + ↑option + shift + ↓
10ptずつcommand + option + shift + ↑command + option + shift + ↓
カーニング20(/1000em)option + ← option + →
100(/1000em)option + command + ← option + command + →
トラッキング100(/1000em)option + command + ← option + command + →

細かいことですが、「行送り」のキーボードショートカット、「行間を広げる=行送りの値を増やす」ので[↑]かと思いきや、見た目の移動方向と同じ[↓]。ベースラインシフトも同様です。

「あるといいな!」を実現するアクションとスクリプト

線幅、(フォントファミリーの)ウエイト、オブジェクトサイズなど、頻繁に使うにもかかわらず、キーボードショートカットが用意されていないものには、スクリプトやアクションで対応するとよいでしょう。

線幅

前者は有料ですが、テキストの線幅にも対応。 増減の値は、環境設定の[キーボード入力]に準ずる。

(フォントファミリーの)ウエイト

前者はキーボードショートカットで順番に。後者は、ダイアログボックスを表示して上下の矢印キーで変更。

両者ともに、ウエイトの順番ではなく、アルファベット順(「L→M→B」でなく、「B→L→M」)になってしまうのが残念。

Illustratorでチラシのようなものを作っているとき、「この領域に3つのブロックを作りたい」という場面がよくあると思います。

Illustratorの設定ファイルは、次の3箇所に分散されています。

  • /Applications/
    /Applications/Adobe Illustrator CC 2015.3/Presets/ja_JP
  • ~Library/
    /Users/(username)/Library/Application Support/Adobe/Adobe Illustrator 20/ja_JP
  • ~/Library/Preferences
    /Users/(username)/Library/Preferences/Adobe Illustrator 20 Settings/ja_JP

きちんとバックアップしておけば、環境復元をスピーディに行えます。後述するシンボリックリンクを使って、作業を進めながら、バックアップを更新していくのが望ましいでしょう。

それぞれの箇所に含まれる設定

それぞれには、次のように格納されています。

/Applications/~Library/~/Library/Preferences
Web 用に保存
アクション
キーボードショートカット
グラフィックスタイル
シンボル
スウォッチ
スクリプト
ブラシ
ワークスペース
ドキュメントプロファイル
禁則処理
合成フォント
文字組み
環境設定
カラー設定
DataRecovery

2016年7月13日(水)ベルサール神保町で開催された第178回バンフーセミナーの「Illustratorでの制作効率アップについてトコトン考える」セッションを鷹野 雅弘(スイッチ)が担当しました。

Illustratorに限らず制作の現場では、何度も繰り返す操作をいかに圧縮できるかが効率アップのキモです。そして、同時に、直しに強いデータ作りを視野に入れ、さらにミスやモレのないデータ作りにつなげていく必要があります。
ツールの選択やメニューコマンドをキーボードから実行するショートカットから、Illustratorでの操作を記録して再実行させるアクション、Illustratorではできないこと、できなくはないけれど面倒なことを実現するスクリプト、また、その合わせ技。
3つの方向性からIllustratorでの制作の効率アップについてトコトン考えます

2016年5月21日に名古屋で開催されたDTPの勉強部屋 第40回勉強会に出演の機会をいただき、『アクションとスクリプト、さらなる活用のポイント』と題してセッションを行いました。

そのフォローアップです。

2016年5月21日(土)、ウインクあいち 小ホールで第40回「DTPの勉強部屋(名古屋)」が開催されます。

DTP系の勉強会としては老舗クラス、10周年記念とのことです(お疲れ様でした!)。

2015年5月19日にベルサール神保町で第166回 バンフーセミナーが開催され、「知っていれば早く終わる キレイに仕上がるDTPオペレーターのための Photoshop 2015」セッションを鷹野雅弘(スイッチ)が担当しました。

ご参加いただいた方は、ぜひ、アンケートへの回答をお願いします(デモデータなどをお送りします)。アンケートの回答期限は、5月22日25日の19時です(セミナーの感想などをフィードバックいただきたいので、アンケートにはセミナーに参加された方のみご回答ください)。

参照リンク

いただいた質問(Photoshop)

ドロップレットのような機能はイラレにもありますか?

Illustratorにはドロップレット機能はありません。アクション、および、バッチはあります。

「ムリ・ムダ・ムラ」とか「4S」(整理・整頓・清潔・清掃)、「ヒヤリ・ハット」、「KY(危険予知)」など、工場作業では品質保持(品質向上)や危険回避のためのスローガンがありますが、DTP、グラフィックデザインなどの領域でこれにあたるものを『5つの「く」』(ムラなく、モレなく、直しに強く、手数を少なく、美しく)として、まとめてみました。

  • ムラなく:安定化、標準化
  • モレなく:作業や修正のヌケがないように
  • 直しに強く:ライブ(Ai)、非破壊(Ps)
  • 手数を少なく:自動化/半自動化
  • 美しく:グラフィックだけでなく日本語も

ムラなく

データ作成に複数のアプローチがある場合、どれを採用するのかのプロコン(メリット・デメリット)を明確にし、「標準化」の意識の元、人によって作成方法が異なることを少なくする。いわば、操作手順の「まぜるな危険」。

  • データをやりとりする場合、バージョン情報や制作に関しての「申し送り」(作業メモ)を付けることを心がける
  • 作業内容によっては、誰がやっても同じ結果になるようにマニュアル(手順書)を準備していきたい

「標準化(standard)」という用語には、相互運用のための広く合意されたガイドラインという意味が含まれ、「標準化」はそのような標準を確立する過程を指すのが一般的である

「まぜるな危険」は、アプリケーションのバージョン(メジャー、サブ)、および、ドキュメントの保存バージョンにも言える。「どのバージョンで作業するのか」「どのバージョンで保存したのか」を意識する必要がある。特にInDesignは下位互換性がないため、注意が必要。ファイル名にバージョンを付けておくと一目瞭然。

モレなく

一括更新な可能なスタイル機能(文字スタイル/段落スタイル、グラフィックスタイル)などを有効に利用し、作業や修正のヌケがないようなデータ作りを心がける。 また、InDesignのプリフライト機能など、目視以外の確認方法を得ることを検討する。

面倒で手間がかかる単純作業にはモレが生じやすいので、スクリプトなどの活用も視野に入れたい。

事故が生じやすいフローでは、チェックリストを装備していきたい。

直しに強く

Illustratorならライブ(アピアランス、複合シェイプ)、Photoshopなら非破壊(調整レイヤー、スマートオブジェクト)などを再編集可能なデータ作りを心がける。 「モレなく」で挙げたスタイルの活用による一括更新を積極的に利用する。

たとえ、一人で制作しているとしても、数ヶ月後の自分は他人。他人が見ても説明なしに理解できるレイヤー名/ファイル名の付け方、レイヤーの整理方法を工夫していきたい。

手数を少なく

キーボードショートカットを積極的に利用する。同じ操作でもアプリケーションごとに設定が異なる場合には共通化を心がける。

単純な繰り返し作業には、アクション、バッチ、ドロップレット、スクリプトなどを用いつつ、アクション、スクリプトにキーボードショートカットを設定できないか検討する。

一度作成したアートワークなどを使い回せるように、「オレオレ素材集」を育てていく。

美しく

制作を単純な「作業」に終わらせず、世の中に出る“最後の砦”であることを意識し、支給原稿はそのまま使わない。

美しい日本語組版への知見を高め、それを実現するためのノウハウを構築していくこと。

その他

OS、アプリケーション、データ送受信、バックアップなどの手法(ハード的にもソフト的にも)は日々変化していく。安定した環境を構築することはもちろんだが、変化適応力を高めることに心を砕く。

  • 過去のデータを使い回すときには、別名保存してから作業をスタートする
  • 急いでいるときこそ、保存を念入りに。あせっているときほどデータ消失が起きやすい

TimeMachineやDropboxForeverSave 2によるバージョン管理などを用い、過去のバージョンにさかのぼれるようにしておく。

かねてから「InDesignにアクションがあればな〜」と夢想しているわけですが、今後も実装されそうにありません。そして、もうひとつ、「オブジェクトスタイルに、フレームの幅や高さを指定できたらな〜」と思っていたのですが、これらの解決のヒントになるのが「変形シーケンス」です。

  1. フレーム(A)を選択し、幅(W)、高さ(H)を設定する
  2. 変更したいフレーム(B)を選択し、[オブジェクト]メニューの[変形の再実行]→[変形シーケンスを再実行]をクリックする(またはcommand+option+4キー)

その結果、フレームBがフレームAと同じ大きさになります。

たとえば、「初期設定の塗りと線」(または、Dキー)をアクションに登録すると、Illustratorを起動している間は問題なく使えますが、Illustratorを再起動すると、その「初期設定の塗りと線」が消えてしまいます。

AiCC-action-bug.png

aicc-action4 from swwwwitch on Vimeo.

Illustrator CC、Photoshop CC、InDesign CCから「設定を同期」は超便利です。でも、帯に短しというか、調べてみたら実装がバラバラすぎます。

とりあえず、Illustrator CCとInDesign CCに「合成フォント」の同期機能を付けて欲しい!さらに、IllustratorとInDesignで合成フォントを共有したい!!

IllustratorPhotoshopInDesign
環境設定
プリセット
スウォッチ
ブラシ
東アジア言語の設定
ワークスペース
キーボードショートカット
シンボル
グラフィックスタイル
(Photoshopでは「スタイル」)
カスタムシェイプ
ツールプリセット
アクション
パターン
グラデーション
輪郭
カスタマイズされたメニュー
PDFプリセット
字形
合成フォント

最近、Illustrator CCを使っているのですが、アクションがなんかヘンなんです。

読み込んだ直後はこんな感じなんですが...

AICC-action-error2.png

残念ながら、Illustrator CS6のアクション機能の実装はひどいものです。

ボタンモードにすると「command」となるところ、「Ctrl」と表示されてしまう

[アクション]パネルのパネルメニューから[ボタンモード]をクリックすると、次のように「command」となるところ、「Ctrl」と表示されてしまいます。

aics6-action.jpg

「Ctrl」はWindowsのものです。Windows環境で開発し、後からMacに移植したのでしょうか?

「あ〜、インストールしたばかりのIllustratorって使いにくい!!!」ってことで、CS6に限らず、まず、行うことをまとめてみました。

Macのシステム環境設定

icn_Adobe_Illustrator_CS6_128.png

Illustratorの環境設定

  • [キー入力]を「0.1」mmに変更する
  • [ガイド]の[カラー]を「ライトブルー」に、スタイルを「点線」に変更する
  • [ユーザーインターフェイス]の[カンバスカラー]を「ホワイト」に変更する(CS6のみ)
  • [タブでドキュメントを開く]のチェックをはずす
  • アプリケーションバーを非表示にする([表示]メニューの[アプリケーションバー]をクリック)

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『10倍ラクするIllustrator仕事術』改訂版

『10倍ラクするIllustrator仕事術』(増強改訂版)は、2011年発売の『10倍ラクするIllustrator仕事術』の改訂版。

2014年に技術評論社から発売、現在6刷。2011年版と合わせて38,000部のロングセラーとなっています。

詳しくはサポートサイトにて。

画像:『10倍ラクするIllustrator仕事術』改訂版

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画像:『10倍ラクするIllustrator仕事術』改訂版

DTP Transitのコアとなっている制作へ考え方「ムラなく、モレなく、直しに強く、手数を少なく、美しく」を5つの「く」としてまとめてみました。

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Adobe Creative Stationで「知ってるようで、知らずに損してるAcrobatとPDFのアレコレ」と題して連載しています。

Adobe Creative Stationで「ベテランほど知らずに損してるIllustratorの新常識」と題して連載しました。

Adobe Creative Stationで「ベテランほど知らずに損してるPhotoshopの新常識」と題して連載しました。

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