DTP Transitでタグ「インライン入力」が付けられているもの

長い文章を扱うにはInDesignですが、ちょっとしたテキストの場合にはIllustratorです。

ところがIllustratorでは次のようなことができません。

  • インライン入力をオフにする(遅いので)
  • テキストを動かさずに、行揃えを変更する
  • 段落スタイル、グラフィックスタイルをキーボードショートカットで適用する
  • 複数行のテキストをバラバラにしたり、つなげたり、改行を削除して1行にする
  • バージョンダウン(アップ)や、PDFからの変換の際など、意図せず、テキストがバラけてしまったテキストを連結する
  • テキストの数字を増減する

三階ラボさんが「最近のノート」(ブログ)をリニューアルされました。

その中で、次の3つのスクリプトを公開されています。

「Edit Text」がスゴイ!

この中でも3flab inc. | #Illustrator のテキスト編集をスムーズに行うのスクリプト(Edit Texts)。

編集状態にしなくても、さらに、複数選択していても、テキストを編集できるという、これは超スゴい!!! 表示を拡大せずに、ほとんど見えないような大きさの文字でさえ修正できてしまいます。

さらに、Illustrator CS6以降、インライン入力がなくなって困っている方には、この代替手段となります。

記事内では、Keyboard Maestroとの併用が薦められていますが、ものかのさんのScriptKeyAi.appでもOKでした。

Illustrator CC 2014のリリースに伴い、改めて調査してみました。

CS616.2.1CCCC 2014懸念点
[文字]パネル内、command+クリックで値の初期化ができない
[行送り]のアイコンをダブルクリックしても、文字サイズと同じ値にならない
[プリント]ダイアログボックスを開いたとき、[部数]がハイライトしない(2回tabキーを押す必要がある)
インライン入力をオフにできない(Mac版のみ)([テキスト]環境設定の[ラテン文字以外にインライン入力を適用])
文字入力中にスペースバーで[手のひらツール]に切り替えられない
[カラー]パネルの[C]や[M]、[線]パネルの[線分]、[間隔]などの項目名をクリックしても、対応する入力ボックスがハイライトしない
Illustratorを再起動するとアクションの一部が消失する
[アクション]パネルをボタンモードにすると、commandがCtrlと表示される
回転が雑

[アクション]パネルをボタンモードにすると、commandがCtrlと表示される…は、ちょっとダサすぎる。

2012年8月にIllustrator CS6は久々の"奇数バージョン"、もとい、"鬼門バージョン"か? というエントリーを上げましたが、Illustrator CCのリリースに伴い、調査してみました。

CS616.2.1CC懸念点
[文字]パネル内、command+クリックで値の初期化ができない
[行送り]のアイコンをダブルクリックしても、文字サイズが同じ値にならない
[プリント]ダイアログボックスを開いたとき、[部数]がハイライトしない(2回tabキーを押す必要がある)
インライン入力をオフにできない(Mac版のみ)([テキスト]環境設定の[ラテン文字以外にインライン入力を適用])
Illustrator CS6で文字入力中にスペースバーで[手のひらツール]に切り替えられない
[カラー]パネルの[C]や[M]、[線]パネルの[線分]、[間隔]などの項目名をクリックしても、対応する入力ボックスがハイライトしない
コントロールパネルのライブカラーアイコンにマウスオーバーしてもカラーにならない。また、指さしアイコンにならない(Illustrator CS5.5ツールパネルもマウスオーバーすると、ほんのりカラーが付いていました。グレースケール化は仕様のようです...)

なにげに、16.2.1で修正されているほか、CCでも手が入っています。あと、ひといき!!

Illustrator CS6(Mac版のみ)では、[テキスト]環境設定の[ラテン文字以外にインライン入力を適用]という項目が消えてしまいました。

作業するアートワークによっては、インラインで文字を入力する際、入力がモタって作業スピードが落ちたり、誤変換になりやすいことがあります。インライン入力をオフにすることでこれを解決していましたが、Mac版のみ、このオプションが消えてしまったのです。

上記のエントリーでは、実装を忘れてしまったのでは?的な予想をしていたのですが、昨日、聞いた話だと、OS X 10.8(Mountain Lion)でインライン入力をオフにしたときのUIが、Mac OS Xからなくなってしまったために実装できなかった、というのが真相のようです。

一言、教えてくれれば、邪推で騒ぐこともなく、ずいぶん印象が異なったと思うのですが、いかがでしょうか...(理由もそうですけど、なくなりますけどよろしく、的な。)

icn_Adobe_Illustrator_CS6_128.png

かつて、DTP業界には"奇数バージョンのIllustratorは買うな(使うな)"という格言がありました。

ある意味、Illustratorは5.5(CSでなく、1994年発売のIllustrator 5.5)で完成しているといえますが、チャレンジングな改良を行うことでバギーだったりしたことを揶揄したものです。

  • Illustrator 7.0(RGBサポート)
  • Illustrator 9.0(透明・アピアランスのサポート)
  • Illustrator CS(テキストエンジンの刷新)

いうなれば、奇数バージョンで公開ベータテストを行い、次の偶数バージョンで安定、というサイクルを繰り返していたのです。

CS2以降、複数のアートボードという強化ポイントはあったにしろ、ずっと安定してきましたが、Illustrator CS6は、久しぶりの"奇数バージョン"といっても過言でない実装になっています(CS6=16.0なので、正確には偶数バージョンだということは理解しています...)。

Illustrator CS6での"退化"ポイント

UI変更に伴い、おそらく"実装を忘れてしまった"レベルで退化しています... 

どれも地味だけど、なくては困るものばかり。実装した人も、チェックした人もIllustratorを日々使っている人でないことが明らかなレベルです。

  • [文字]パネル内、command+クリックで値の初期化ができない
  • [行送り]のアイコンをダブルクリックしても、文字サイズが同じ値にならない
  • [プリント]ダイアログボックスを開いたとき、[部数]がハイライトしない(2回tabキーを押す必要がある)
  • インライン入力をオフにできない(Mac版のみ)([テキスト]環境設定の[ラテン文字以外にインライン入力を適用])
  • Illustrator CS6で文字入力中にスペースバーで[手のひらツール]に切り替えられない
  • [カラー]パネルの[C]や[M]、[線]パネルの[線分]、[間隔]などの項目名をクリックしても、対応する入力ボックスがハイライトしない
  • コントロールパネルのライブカラーアイコンにマウスオーバーしてもカラーにならない。また、指さしアイコンにならない(Illustrator CS5.5ツールパネルもマウスオーバーすると、ほんのりカラーが付いていました。グレースケール化は仕様のようです...)

なお、Illustrator CS6では、アーキテクチャ変更によって、これまでのプラグインがほぼ使えませんので、プラグイン頼りで仕事されている方は要注意です(追記:2012年12月「Xtream Path」がCS6対応になりました)。

現在、私は次のような環境で仕事をしています。

  • MacBook Pro 15インチ(2011年モデル)
  • 2.3GHzクアッドコアIntel Core i7プロセッサ
  • 16GB(メモリ)
  • SSD 256GB
  • Mac OS X 10.6.8
  • Apple Cinema HD Display 30インチ(クラムシェルで接続)

2010年モデルのMacBook Pro(SSDに換装)から、Mac Proを使うことがなくなりましたが、逆に、作業や保存にストレスを感じることがなくなりました。強いていえば、再起動がはやすぎて、コーヒー淹れる時間がない...

なかなか環境を移行できない等の方もいると思いますので、高速化のヒントを挙げてみます。

環境設定の[一般]で[アートワークのアンチエイリアス]をオフにする

InDesignの表示画質でいうところの「ベクトル画像:速度優先」、「アンチエイリアスを使用可能にする:オフ」です。

Illustrator CS3では、インライン入力をオフにすることができるようになりました。

インライン入力をオフにするには、[環境設置]ダイアログボックスを開き、[テキスト]カテゴリの[ラテン文字以外にインライン入力を適用]のチェックをはずします。

画像:[環境設定]ダイアログボックスを開き、[テキスト]カテゴリの[ラテン文字以外にインライン入力を適用]のチェック

ご参考:

よくいただくご質問、Illustratorでインライン入力をオフにすることはできますか?についてお答えします。

Illustrator CS以降(CSとCS2)ではインライン入力をオフにすることはできません。株式会社地理情報開発さんが作成されたプラグイン「エディットボックス」を利用すると、おおよその目的を果たせます。また、埋め込み画像を外部ファイル保存して、リンクし直すプラグイン「Replace Raster」も重宝するプラグインです(対応はCS4まで)。

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