DTP Transitでタグ「スウォッチ」が付けられているもの

Illustrator CC 2018がリリースされました。気付いた点をまとめてみましたので共有します。

目立つ新機能は「パペットワープ」ですが、派手な新機能はさておき、地味ながら、より現場に近いレビューをお届けします。

ファーストインプレッション

起動が速い! Illustrator CC 2017が遅めだったこともあり、激速です。

InDesignでカラーリングを行うとき、[カラー]パネルでカラーを設定したら、[スウォッチに追加]を行いましょう。

InDesignのスウォッチは、そのカラーを適用したオブジェクトとリンクしているので、カラー変更が生じる場合に、一括変更が可能です。

Illustratorのパターンの扱いは、Illustrator CS6以降、劇的に改善されています。しかし、従来からある機能の組み合わせによる、デフォルトのパターンスウォッチの応用についてご紹介します。

Illustrator、Photoshop、InDesignでスウォッチの共有するには「交換用スウォッチ」を使います。拡張子は「.ase」(Adobe Swatch Exchange)のファイルに書き出します。

ところが、この「.ase」ファイルの書き出しコマンド名が、アプリケーションによって異なります。

アプリケーションコマンド名
Illustratorスウォッチライブラリを交換用として保存
Photoshop交換用にスウォッチを保存
InDesignスウォッチを保存

Illustratorは、Illustratorファイル(.ai)としてスウォッチライブラリを書き出せるほか、Photoshopは「.aco」という独自のスウォッチライブラリをサポートしています。

IllustratorPhotoshopInDesign
スウォッチライブラリを
Illustratorとして保存
.ai
スウォッチライブラリを
交換用として保存
.ase
交換用にスウォッチを保存.ase
スウォッチを保存.aco.ase

.acoは「Adobe Color Swatch File」(Adobe スウォッチファイル)に由来するそうです。つまり「Adobe COlor swatch file」ってこと?

Wikipediaでは「Adobe Color Palette」とあります。

“細かすぎて伝わらない”系の Illustrator CC(17.1)の改良点です。

アートボードのサイズを編集時、(バウンディングボックスのように)optionキーを押しながらハンドルをドラッグすることで中心点を保持できるようになりました。

icn_Art_View_512.png

あー、やっぱりMacでよかったよな、と思うのは「ツーフィンガースクロール」と「Quick Look」。前者は出先しか使わないけど、Quick Lookがないときに、どうやって仕事していたか、思い出せないくらい、重要な機能だと思います。

ちなみに、Quick Lookは、2007年10月にリリースされたMac OS X 10.5(Leopard)ではじめて搭載。ドキュメントを開かなくても、スペースバー(またはcommand+Yキー)でプレビューできる機能です。その後、地道に強化されて、SpotlightやOpen/Saveダイアログボックスでもサポート。意外なところでは、Transmitでもサポートしています。

(フルスクリーンや一覧表示は、キーボードショートカットを覚えておきたいですね。)

Illustrator CC、Photoshop CC、InDesign CCから「設定を同期」は超便利です。でも、帯に短しというか、調べてみたら実装がバラバラすぎます。

とりあえず、Illustrator CCとInDesign CCに「合成フォント」の同期機能を付けて欲しい!さらに、IllustratorとInDesignで合成フォントを共有したい!!

IllustratorPhotoshopInDesign
環境設定
プリセット
スウォッチ
ブラシ
東アジア言語の設定
ワークスペース
キーボードショートカット
シンボル
グラフィックスタイル
(Photoshopでは「スタイル」)
カスタムシェイプ
ツールプリセット
アクション
パターン
グラデーション
輪郭
カスタマイズされたメニュー
PDFプリセット
字形
合成フォント

InDesign CS5/5.5では、コントロールパネルで塗り/線のカラーリングが可能です。

をクリックすれば[スウォッチ]パネル、shift+クリックすれば[カラー]パネルが開きます。

これに慣れると、InDesign CS4以前が不便でなりません。

Terry Whiteさんが「5 Things You May Not Know About InDesign CS5」(InDesign CS5について、あなたが知らないかもしれない5つのポイント)というビデオを公開しています。

かなり意訳ですが、おおよそこんな感じです。

[ガイドを作成]は結構使えるよ

[レイアウト]→[ガイドを作成]をクリックすると表示される[ガイドを作成]ダイアログボックスで設定します。 ポイントは2つ。[プレビュー]にチェックを付けて作業すること、そして、「マージン」と「ページ」のオプションの切替を意識すること。デフォルトは「ページ」だけど、マージン内で分割することの方が多いんじゃないかな。

indesign-cs5-create-guide-s.jpg

icn_Adobe_Bridge_CS5_128.png

Illustrator、Photoshop、InDesignのカラー設定をそれぞれ個別に設定するのは面倒です。この手の作業は手間がかかるだけでなく、ミスも生じやすいのが欠点ですが、Adobe Bridgeを使うと、この作業をまとめて行えます。

誤ってBridgeが起動するたびに「ちっ!」と思う方にも、これは使っていただけそうな機能ではないでしょうか...

なお、この機能は、Bridge CS2以降で使えます(CSは未検証)。

bridge-color2-s.jpg

dic-colorguide.png

DICカラーガイドのiPhoneアプリがリリースされています(無料)。

こちら([review] DIC カラーガイド: DIC オフィシャルの色見本アプリケーション。 | The Slick)のレビューが完璧なので、機能紹介はこちらに譲ります。

色見本帳DICカラーガイドに収録されている色を閲覧することができるカラーライブラリです。色ごとに各種数値情報を確認できるほか、色選択をサポートする上で様々な機能をもっています。選んだ色をストックし、伝達、共有できるカラーコミュニケーションツールとしてご活用ください。

  • DICカラーガイドの色を印刷で再現するためのインキ配合比を確認できます。
  • 撮影した写真画像から色情報を抽出し、近似できるカラーガイド色を呼び出すことができます。
  • 使用したい基材(各種用紙、金属、フィルム)にDICカラーガイドの色を印刷した際の視覚的質感を確認できます。
  • 収録されているカラーライブラリ『伝統色シリーズ』は、それぞれ色名やその由来などを持っており、それら全てを閲覧できます。
  • 選択した色をストックし、Adobe社グラフィックソフトウェアのIllustratorやPhotoshopのカラースォッチデータに変換して、デザイン作業に活用することが可能です。

DIC COLORGUIDE - DIC Corporation

PANTONEのアプリもありますが、こちらは有料です。

Photoshop-eyedropper.gif

DreamweaverやFireworksなどの旧マクロメディア系のツールでは当然なのですが、Illustrator、Photoshopでも次の方法によって、ドキュメントウインドウの外から、[スポイトツール]で色を拾うことが可能です。

  1. [スポイトツール]を選択する
  2. ドキュメント内でクリック
  3. そのままドラッグしてドキュメントの外に移動

なお、Illustratorでは、非常に負荷がかかるらしく、マウスポインタの動きが鈍くなったり、マウスポインタの形状がチカチカ変わることがあるようです。

  • Photoshopでは、ドキュメント内でクリックし続けながらPhotoshopのドキュメントウインドウの外に出ても、マウスポインタはスポイトツールのままですが、Illustratorでは通常のマウスポインタ(Illustrator的には選択ツール)には戻ってしまいます。しかし、Illustratorでも上記の手順でドキュメントの外のカラーは拾えます。
  • 逆に、InDesignはドキュメントウィンドウの外に出てもスポイトツールのままですが、ドキュメントの外のカラーは拾えません。

ネタ元:CreativeTechs Tips » Use the Photoshop Eyedropper Anywhere!(Photoshop 7から実装されている機能とのことです)

InDesignSecretsにてEasily Toggle Swatch Panel Focus Between Frame and Textというエントリーが上がっています。

Just hit j to toggle between the frame and the text

InDesignの[スウォッチ]パネルで、フレームと文字の切り替えを行うにはJキーを押せばいいんだよ、というもの。 これは便利ですね。ただし、当然ながら、日本語入力がオンの状態では効きません。キーボードショートカットの編集では再アサインできないようです。

swatchpanel.jpg

Web 2.0 Gradient Swatches | Dezinerfolioでは、Web 2.0風のIllustratorスウォッチ集(130個)が配布されています。

配色セットをオンライン上で共有する「kuler」ですが、アカウント(Adobe User ID)を作成すればASEファイルをダウンロードすることができます。ASEファイルとは、交換用スウォッチファイルのこと(Adobe Swatch Exchange)です。

ダウンロードしたASEファイル

InDesignに欲しい機能のひとつは、同じ色を選択する機能だ。Illustratorには同様のものがある。

もちろん、スウォッチをうまく活用していけば一括変更はできるが、塗りだけ、線だけ、塗りと線などの条件づけをして自動選択したいケースが多々ある。

ちなみに、こちらは、Fireworksの検索・置換パネル。検索だけでなく、置換ができる。結構、使えます。

fw_findreplace.gif

InDesignでK100を扱う際、オーバープリントするためには、[スウォッチ]パレットの[黒]を使います。

[カラー]パレット右下の黒のスウォッチをクリックしたときも[黒]が選択されたことになります。

注意したいのは、CMYKモードで「K100」に設定した場合。この場合には、オーバープリントされません。

2005年11月にスタートしたDTP Transitは満12歳になりました。

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画像:『10倍ラクするIllustrator仕事術』改訂版

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Adobe Creative Stationで「知ってるようで、知らずに損してるAcrobatとPDFのアレコレ」と題して連載しています。

Adobe Creative Stationで「ベテランほど知らずに損してるIllustratorの新常識」と題して連載しました。

Adobe Creative Stationで「ベテランほど知らずに損してるPhotoshopの新常識」と題して連載しました。

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