DTP Transitでタグ「バックアップ」が付けられているもの

Illustratorの設定ファイルは、次の3箇所に分散されています。

  • /Applications/
    /Applications/Adobe Illustrator CC 2015.3/Presets/ja_JP
  • ~Library/
    /Users/(username)/Library/Application Support/Adobe/Adobe Illustrator 20/ja_JP
  • ~/Library/Preferences
    /Users/(username)/Library/Preferences/Adobe Illustrator 20 Settings/ja_JP

きちんとバックアップしておけば、環境復元をスピーディに行えます。後述するシンボリックリンクを使って、作業を進めながら、バックアップを更新していくのが望ましいでしょう。

それぞれの箇所に含まれる設定

それぞれには、次のように格納されています。

/Applications/~Library/~/Library/Preferences
Web 用に保存
アクション
キーボードショートカット
グラフィックスタイル
シンボル
スウォッチ
スクリプト
ブラシ
ワークスペース
ドキュメントプロファイル
禁則処理
合成フォント
文字組み
環境設定
カラー設定
DataRecovery

「ムリ・ムダ・ムラ」とか「4S」(整理・整頓・清潔・清掃)、「ヒヤリ・ハット」、「KY(危険予知)」など、工場作業では品質保持(品質向上)や危険回避のためのスローガンがありますが、DTP、グラフィックデザインなどの領域でこれにあたるものを『5つの「く」』(ムラなく、モレなく、直しに強く、手数を少なく、美しく)として、まとめてみました。

  • ムラなく:安定化、標準化
  • モレなく:作業や修正のヌケがないように
  • 直しに強く:ライブ(Ai)、非破壊(Ps)
  • 手数を少なく:自動化/半自動化
  • 美しく:グラフィックだけでなく日本語も

ムラなく

データ作成に複数のアプローチがある場合、どれを採用するのかのプロコン(メリット・デメリット)を明確にし、「標準化」の意識の元、人によって作成方法が異なることを少なくする。いわば、操作手順の「まぜるな危険」。

  • データをやりとりする場合、バージョン情報や制作に関しての「申し送り」(作業メモ)を付けることを心がける
  • 作業内容によっては、誰がやっても同じ結果になるようにマニュアル(手順書)を準備していきたい

「標準化(standard)」という用語には、相互運用のための広く合意されたガイドラインという意味が含まれ、「標準化」はそのような標準を確立する過程を指すのが一般的である

「まぜるな危険」は、アプリケーションのバージョン(メジャー、サブ)、および、ドキュメントの保存バージョンにも言える。「どのバージョンで作業するのか」「どのバージョンで保存したのか」を意識する必要がある。特にInDesignは下位互換性がないため、注意が必要。ファイル名にバージョンを付けておくと一目瞭然。

モレなく

一括更新な可能なスタイル機能(文字スタイル/段落スタイル、グラフィックスタイル)などを有効に利用し、作業や修正のヌケがないようなデータ作りを心がける。 また、InDesignのプリフライト機能など、目視以外の確認方法を得ることを検討する。

面倒で手間がかかる単純作業にはモレが生じやすいので、スクリプトなどの活用も視野に入れたい。

事故が生じやすいフローでは、チェックリストを装備していきたい。

直しに強く

Illustratorならライブ(アピアランス、複合シェイプ)、Photoshopなら非破壊(調整レイヤー、スマートオブジェクト)などを再編集可能なデータ作りを心がける。 「モレなく」で挙げたスタイルの活用による一括更新を積極的に利用する。

たとえ、一人で制作しているとしても、数ヶ月後の自分は他人。他人が見ても説明なしに理解できるレイヤー名/ファイル名の付け方、レイヤーの整理方法を工夫していきたい。

手数を少なく

キーボードショートカットを積極的に利用する。同じ操作でもアプリケーションごとに設定が異なる場合には共通化を心がける。

単純な繰り返し作業には、アクション、バッチ、ドロップレット、スクリプトなどを用いつつ、アクション、スクリプトにキーボードショートカットを設定できないか検討する。

一度作成したアートワークなどを使い回せるように、「オレオレ素材集」を育てていく。

美しく

制作を単純な「作業」に終わらせず、世の中に出る“最後の砦”であることを意識し、支給原稿はそのまま使わない。

美しい日本語組版への知見を高め、それを実現するためのノウハウを構築していくこと。

その他

OS、アプリケーション、データ送受信、バックアップなどの手法(ハード的にもソフト的にも)は日々変化していく。安定した環境を構築することはもちろんだが、変化適応力を高めることに心を砕く。

  • 過去のデータを使い回すときには、別名保存してから作業をスタートする
  • 急いでいるときこそ、保存を念入りに。あせっているときほどデータ消失が起きやすい

TimeMachineやDropboxForeverSave 2によるバージョン管理などを用い、過去のバージョンにさかのぼれるようにしておく。

pixta_194866_S.jpg

「会社のロゴデータを送ってください」とお願いすると「logo.ai」というデータが来たり、「顔写真送ってください」とお願いすると「picture.jpg」なんていうファイルをいただく度に、ちょっと悲しくなります。

データの送付先には人がいます。想像してみてください。「会社のロゴデータ」を数件集めている場合、受け取った人間のところには、いくつもの「logo.ai」が集まってしまいます。

  • 同じ階層に、同じファイル名を置けないのでリネームする必要がある
  • 違う階層にあった場合、パッケージ(=ファイル収集)などを行った場合、コンフリクト(=衝突)してしまう
  • Quick Look、または、ファイルを開かない限り、内容がわからない(配置時にも一手間かかります)

そんなわけで、常にデータを受け渡しすることを前提に、固有のファイル名を付けておくのが正解だと思うのです。

バックアップ作業は、なるべく意識せずに行うことが望ましいのですが、たとえば(この)ブログのバックアップなど、手動で行う必要があるものもあります。

DTP Transitでは、Googleカレンダーで定期的にリマインダー(=お知らせメール)が送られるようにしています。

[Googleカレンダー]で[作成]ボタンをクリックして新規作成画面に切り替わったら、[繰り返し...]をクリックします。

blog-backup-3-s.jpg

icn_ForeverSave_2_512.png

InDesignにもFireworks(Macのみ)にもあるのに、一番落ちて泣いている人が多いであろうIllustratorにはなかなか搭載されない"Save On Crash"(自動復元)。まだまだ搭載されそうな雰囲気はありません...

とりあえず、command+Sキーでこまめに保存していくことは必須ですが、作業に不可欠なのがバージョニング。ファイルを開いていれば、かなり前まで遡れますが、いったん閉じてしまうと、「あ、あのときのバージョンに戻りたい!」ができません。

そのためのTime Machineですが、これをユーティリティレベルで実現するのがForeverSave 2App Storeで1700円。これは必須のユーティリティといえます。

「とりあえず、試してみたい」方にはTrialバージョンも用意されています。

icn_ForeverSave_2_512.png

Time Machineはもちろん、SugarSync、Dropbox、さらに、ForeverSave 2まで、バックアップキチガイと自負する鷹野です。

こんなことがあると悲しいですよね。

  • InDesignドキュメントが開かなくなった
  • Keynoteドキュメントが開かなくなった
  • レイヤー情報バリバリのPhotoshopデータを「画像を統合」してしまった
  • レイヤー情報バリバリのFireworks PNGを、Web書き出ししたPNGで上書きしてしまった
  • レイヤー情報バリバリのFireworks PNGをPhotoshopで開いて保存してしまった

ほかにもありますが、バックアップを念入りにやるのはもちろんですが、私の場合、次のように作業しています。

  • 日付が変わったり、気分が変わったら、バージョン番号をつけて別名保存。そこからスタート。

InDesignで書籍を作るときには、v200くらいには楽勝でなりますが、開けなくなる(自分の時間をドブに捨てる)よりは全然マシ。実際、開けなくなったりすることがあるので念には念を入れて。

ちなみに、上のリストの後半、主に「Flattenedしちゃった」系は、「少し作業したら別名保存しよっと...」というときに限っておきがちです。閉じていなければ、取り消しで戻れることもあるけど、やっぱり、作業をはじめる前に別名保存。

Macを使いはじめて20年。これまで壊れたことがあまりないのですが、メインマシンになっているMacBook Proが壊れてしまいました。

ご参考までにそのときのメモを。

状況と自分でできること

起動してアップルマークが出た後、しばらくすると、画面が真っ白になってしまい、そのまま何も起こらないという状況になってしまいました。

  • とりあえずPRAMクリア(再起動時に⌘+option+P+Rキーを押す)
  • すべての周辺機器、ACアダプタを抜いて、パワーボタンを10秒押し続けて起動
  • リカバリ用のCDを入れて、Cキーを押しながら再起動
  • セーフブート(shiftキーを押しながら起動)

上記を実行しても状況が変わらず、ほかのMacに、ターゲットディスクモードでつなぎます。

  • 起動時にTキーを押して、ターゲットディスクモードで起動
  • 2代目のMacとFireWireケーブルで接続し、念のためバックアップ
  • システム環境設定の[起動ディスク]で、(壊れたMacの)システムを選択して再起動
  • ターゲットディスクモードで起動すると、Adobe CSやATOK、MS Officeなどのライセンス認証をすべてやり直す必要があります

すると、難なく起動したため、グラフィックス系(VRAM)と判断し、アップルストアに持ち込むことに。アップルストアに行くときには、Genius Barの予約をしてから。

Web制作関連では当然となっているDropboxSugarsyncなどのクラウド系ストレージ。プリントメディアの方も使った方がいい、というか、この時代に生きて仕事してて使わないのは、人生いろいろソンしています。

  • バックアップを意識せずに
  • 複数のマシンでの同期が可能
  • リビジョン管理(バージョン管理が可能)

唯一のネックは無料版では2GBまでということなので、プリントメディアの場合、すぐにいっぱいになってしまうことでしょうか。

50GBまでの増量は年間99ドル(1万円弱)なので、現在2TBで26,400円のTime Capsuleと比べても悪くないです。

私はといえば、DropboxとSugarsyncを両方使いつつ、Time Capsuleも使いつつ、さらにHDDにもバックアップしています。

とりあえず、無料の範囲内で個人で試して慣れてみることをオススメします。

なお、こちらのリンクからアカウントを取得されると,500MBのボーナス容量(追加スペース)を取得できます。

icn_Data_Rescue_3_128.png

昨年、MacBookの内蔵ハードディスクが、リペアエクステンションプログラムに引っかかって死亡してしまった以外、メインのハードディスクが不良/不調になることはあまりないのですが、外付けのハードディスクが認識しなくなるなどがトラブルは依然あります。

仕事柄、移動が多く、また、扱いも荒いということはありますが、やっぱり、ちゃんとアンマウントしなくちゃね、と反省しています(急いでいるときとか、つい、抜いてしまったりなど。

そんなとき、助けられているのが「データレスキュー」。ハード的に故障していなければ、かなり高い確率でデータを復旧できます。

icn_Time_Machine_128.png

Mac OS X 10.5(Leopard)以降には、Time Machineというバックアップソリューションが組み込まれています。億劫なため、なんとなく後回しにしてしまうバックアップですが、私自身、これで助かったことが何度もあり、使わない理由はないと思います。

  • 外付けのハードディスクが必要
  • Time Capsuleを使えば、ハードディスクに接続する必要がない(複数のMacから使用可能)
  • 一回目のバックアップには時間がかかるが、次からは差分のみ

昨日のエントリー住所入力にATOKを活用する - DTP Transitにそれなりに反響があったので、ATOKの活用の補足です。

  • 文節ごとに確定するのではなく、なるべく長く入力した方が変換精度が高まる
  • 一旦適用してしまった文字列を選択して、control+shift+Yキーを押すと再変換になる
  • (ATOKに限りませんが)よく使う製品名や機能名などは単語登録しておくとよい。たとえば「ふぉと/Photoshop」、「あぴ/アピアランス」など。住所や電話、メールアドレスも使う頻度が高い
  • ATOK Syncを使えば、インターネット越しに辞書を同期できる。ジャストシステムのオンラインストレージサービス「インターネットディスク(InternetDisk)」(有料)を使うことが推奨されていますが、MobileMeを使う方法もある(リンク):あれ?でも、MobileMeの方がコストがかかりますね...
  • 「でぃれくしょん」と入力してF4キーを押せば、「direction」「Direction」「DIRECTION」などの英単語に順番に変わる
  • 広辞苑などと連携しておくと超便利
    ATOK-kojien.gif

まだまだありますが、今日はこのくらいで。

ご参考:

不慮のデータ損失は、プロとして言い訳できない。しかも、損失したデータを取り戻すための時間や労力は、金額にしたら相当な額になるだろう。

ハードやソフトは稼げばまた買えるが、時間をかけても同じようにできないデータも少なくないものだ。マーフィーの法則よろしく、手を抜いたときに消失してしまうのがデータである。ここでは、「データは財産」という観点からとらえていきたいと思う。

まず、バックアップの三箇条についておさえておこう。その三箇条とは「バックアップ先は異なるメディアに」、「バックアップは最低ふたつ」、「朝イチにやる」である。

バックアップ先は異なるメディアに

同一ハードディスク内の複製はバックアップとは呼ばない。そのボリュームごとお陀仏になればすべてがお釈迦になる。

そこで、別のハードディスク、MO、CD-R、DVD-Rを活用しよう。CD-Rに劣らず、DVD-Rのメディアも安価なものが出回ってきた。

また最近、ブロードバンド化にともないFTPサーバにバックアップするという選択肢も現実的なものとなっている。たとえオフィスごとなくなったとしても、別の場所に保存されているという意味では究極のバックアップといえる。

Mac OS X 10.5 Leopardには、Time Machine というバックアップソリューションが付属していますが、別売の外付けドライブをMacにつなぐ必要があります。

2008年1月に発表されたTime Capsuleを使うと、オンラインごしにTime Machineを使うことができるようになるようです。500GB/1TBの2つのハードディスクモデルが用意されています。

2005年11月にスタートしたDTP Transitは満12歳になりました。

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本サイトの記事以外に、小ネタなどをツイートしています。また、マンスリーでまとめています。

『10倍ラクするIllustrator仕事術』改訂版

『10倍ラクするIllustrator仕事術』(増強改訂版)は、2011年発売の『10倍ラクするIllustrator仕事術』の改訂版。

2014年に技術評論社から発売、現在6刷。2011年版と合わせて38,000部のロングセラーとなっています。

詳しくはサポートサイトにて。

画像:『10倍ラクするIllustrator仕事術』改訂版

Illustrator CC 2018(2017年10月リリース)への対応版準備中です。全ページ書き換えますので、2017年版を待たずに、2014年版を(も)ご購入ください。

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セミナー開催情報

セミナー開催情報をこちらにまとめています。

DTP Transitと無関係のものも掲載しています。お問い合わせは、それぞれのイベントの主催者までお願いします。

5つの「く」

画像:『10倍ラクするIllustrator仕事術』改訂版

DTP Transitのコアとなっている制作へ考え方「ムラなく、モレなく、直しに強く、手数を少なく、美しく」を5つの「く」としてまとめてみました。

オススメ外部リンク

Adobe Creative Stationで「知ってるようで、知らずに損してるAcrobatとPDFのアレコレ」と題して連載しています。

Adobe Creative Stationで「ベテランほど知らずに損してるIllustratorの新常識」と題して連載しました。

Adobe Creative Stationで「ベテランほど知らずに損してるPhotoshopの新常識」と題して連載しました。

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