DTP Transitでタグ「パスファインダー」が付けられているもの

Illustratorでは、長方形の中心に「中心」と呼ばれる“おへそ”があります。テキストなど、ほかのオブジェクトやガイドをスナップさせるなど、精密な描画には欠かせません。

しかしながら、次の操作を実行すると、“おへそ”は消えてしまいます。

  • パスファインダーの[合体]
  • 段組設定

Illustratorの[パスファインダー]パネルの上の段は、単純に図形の足し算、引き算的なものですが、ちょっとややこしいのが下の段。

でも、使いところがハマると、とても活用しがいがあります。

たとえば、[モザイクオブジェクトを作成]を実行したあと、同じカラーのオブジェクトを合体する場合、[合体]を実行する前に事前に同じカラーのオブジェクトを選択しておく必要がありますが、[合流]を使えば、(面倒な)選択する作業をスキップできます。

Illustrator CC 2014では、長方形(角丸長方形)を作成すると、ライブシェイプとなります。ライブシェイプの特徴は次の通り。

  • [変形]パネルが自動的に開く
  • [変形]パネル内に[長方形のプロパティ]が表示され、幅/高さ、角度、角丸(大きさ/形状)をコントロールできる
  • アートワークに、角丸の大きさを調整するコントロールウィジェットが表示されるほか、バウンディングボックスのアンカーポイント、各辺の中央のポイントの形状が、これまでの長方形とは異なるものが表示されます。
    live-shape-v2.jpg

2014年5月27日、ベルサール神保町で第156回バンフーセミナーが開催され、「直しに強いIllustratorのデータ作り(ベーシック編)」セッションを鷹野雅弘(スイッチ)が担当しました。

Vanfu156-pic.jpg

ご参加いただいた方は、ぜひ、アンケートへの回答をお願いします(デモデータなどをお送りします)。アンケートの回答期限は、5月31日の15時です。アンケート回答の受付は終了しました。

左のような線のオブジェクトがある場合(透明度を下げています)、パスのアウトライン([オブジェクト]メニューの[パス]→[パスのアウトライン])後、パスファインダーの合体を適用して、右のように塗りのオブジェクトに変更するでしょう。

ところが、線の太さや長さ、アンカーポイントの位置などを変更したい場合、塗りにしてしまうと修正するのは絶望的です。ということでアピアランスを応用することを検討してみました。

テキストに対してかすれたような表現(グランジ)を行いたい場合、「前面オブジェクトで型抜き」や「不透明マスク」を使うと効率的です。

テキストをアウトライン化しなくていいので、テキストの修正があった場合でも簡単に対応することができます。

「前面オブジェクトで型抜き」を使う

  1. テキストを入力して、その上にかすれさせたいオブジェクトを配置します。
  2. 両方のオブジェクトを選択して、[パスファインダー]パネルの[前面オブジェクトで型抜き]ボタンをoptionキーを押しながらクリックします(Illustrator CS3ではoptionキーは不要)。

110518_capture_001.png

塗り足しを行うときに使うパスのオフセットですが、バージョンによって挙動が異なります。

  1. 四角形を作成する
  2. [オブジェクト]メニューの[パス]→[パスのオフセット]をクリックして、[オフセット]に「3」(mm)と入力して[OK]をクリックする

path-offset1-s.gif

Illustrator CS5/CS4/CS2

  • オフセットされたオブジェクトのみが選択された状態になる
  • オフセットされたオブジェクトは元の図形の背面に作成される
  • 四角形の場合には、アンカーポイントは4つのみ

Illustrator CS3

  • オフセットされたオブジェクトと元の図形が両方とも選択される
  • オフセットされたオブジェクトは元の図形の背面に作成される(これは同じ)
  • 四角形の場合には、アンカーポイントは12個になる(元の図形の延長線上に追加されてしまう)

path-offset2.gif

パスファインダー合体時に余分なポイントを削除するで解決(=不要なアンカーポイントを削除)できますが、一旦、選択解除してオフセットされた図形のみを選択しないと、オリジナルの図形が消えてしまいますのでご注意ください。

次のように、2つのオブジェクトを合体すると、不要なアンカーポイントが残ってしまいますが、[アンカーポイントの削除ツール]を使って、ちまちま削除するのは面倒で時間がかかります。

extra-pont-2.gif

ちょっとタイミングをはずしてしまいましたが、Illustrator CS5についてのメモです。

差異

  • 数値入力の際、2バイトでの入力が可能になった
  • command+クリックで背面のオブジェクトを選択(環境設定で切り替え、デフォルトはオン)
  • 「トリムマークを作成」フィルタが正式に復活([オブジェクト]メニュー内)
  • グリフレットに関する機能が削除(つまり、SINGが正式廃止)
  • 「パスファインダ」が「パスファインダー」になるなど、音引きがついた
  • ルーラ(定規)の基点(原点)が左上になった
  • ルーラの基点をドキュメント/アートボードで切り替え可能になった(command+option+R)
  • ヘルプに[Illustratorサポートセンター]が追加
  • アートブラシに[ガイド間で伸縮]機能が付加。グラフのデザイン(棒グラフをアートワークで置換する機能)のように、オブジェクト全体でなく、ガイド間で伸縮するようになった

アップルのロゴの欠けている部分は「bite」(かじる)と「byte」(コンピュータで使う単位。1バイト=8ビット)をかけているそうです。

この欠けている部分は、正円の一部分なわけですが、上の葉っぱ部分も2つの円の組み合わせです。よく見ると、3つの円はすべて同じ大きさなんですね。

ぱっと見た目はわからなくても、同じ円の一部だということを、きっと私たちは感じてしまうのでしょう。このあたりに20年以上使われて、飽きられないロゴの秘密なのかしら。

apple-logo.png

Illustratorのパスファインダー(前面オブジェクトで型抜き、交差)を勉強したり、また、トレースの勉強をするのに格好の素材ということで、10年以上、Illustratorの講習時のネタとして使ってきましたが、ふと思い出したのでエントリーしてみました。

ご参考:

追記(2011年9月18日):

こちらの記事の解説がスゴイです。

Macで無料でQRコードをIllustratorのベクトルデータとして作成するスクリプトQRコード for Illustrator CSxが「いっちゃんのブログ(仮)」で公開されています。

QRCode4AICSxを起動して、[コード入力]フィールドに文字を入力後、[OK]をクリックすると、Illustratorの新規ファイルに、QRコードが作成されます。

なお、[コード入力]フィールド内での改行は、option+returnキーです。

細かいことだけど仕様が変わったパスファインダ(Illustrator CS4)の補足です。

仕様が変わったことに伴い、[形状モード]のボタン名が変わっています。

CS3CS4
pathfinder01.jpgpathfinder02.jpg
形状エリアに追加
(Alt+クリックで拡張)
合体
(Alt+クリックで複合シェイプを作成し形状エリアに追加)
形状エリアから前面オブジェクトの型抜き
(Alt+クリックで拡張)
前面オブジェクトで型抜き
(Alt+クリックで複合シェイプを作成し形状エリアから型抜き)
形状エリアを交差
(Alt+クリックで拡張)
交差
(Alt+クリックで複合シェイプを作成し形状エリアを交差)
重なり合う形状エリアを除外
(Alt+クリックで拡張)
中マド
(Alt+クリックで複合シェイプを作成し重なり合う形状エリアを除外)

Illustrator CS4ではパスファンダが次のように変更になりました。

  • [形状エリアに追加]が[合体]になった(Illustrator 9までの用語に戻った)
  • パスファインダのボタンをクリックすると、すぐにパスが変更されるようになった(「複合シェイプ」(パスそのものを変更せずに、仮の状態として合体)にするにはoptionキーボードショートカットを押しながらクリック)

こちらがIllustrator CS4の[パスファインダ]パレット

Illustrator CS4の[パスファインダ]パレット

数字キーを使うIllustratorのキーボードショートカットを順番に整理してみました。

  • command+1:100%表示
  • command+2:選択しているオブジェクトをロック
  • command+3:選択しているオブジェクトを隠す
  • command+4:パスファインダの再実行
  • command+5:選択しているオブジェクトをガイドに変換
  • command+6:再選択
  • command+7:クリッピングマスクを作成
  • command+8:複合パスを作成
  • command+9:(なし)

広告などの素材としてロゴデータを渡す場合、手戻りや無用な改変を防ぐために注意点をあげておきます。 最近、仕事でロゴデータを入稿いただくケースがあるのですが、ちょっと心配になったので書いてみました。

データはバージョンを落としたIllustratorファイル(またはPDF)で渡す

受け取り側でサイズの拡大を行うケースや背面の写真などの上におく場合を想定し、データはIllustrator(.ai)で用意します。

Illustratorデータ(.ai)といっても、いろいろとバージョンがあるため、バージョン8.0形式に変換しておけば無難です。

さらに、Illustratorデータを圧縮すると、ごくまれに環境によってうまく開けないことがあるので、PDFに変換したものを添付しておけばさらにベストです。

「パスファインダの拡張ボタンが押せません」という質問をいただきました。

なるほど、拡張ボタンがグレーアウトして押せないようになっています。

pathfinder.gif

[拡張]ボタンは、[パスファインダ]パレット内にあります。 Illustrator 10以降、パスファインダの[形状エリアに追加]や[型抜き]などを実行しても仮の状態で実行されていますが、[拡張]ボタンをクリックすると、完全にひとつながりのパスに確定されます。 Illustrator 9.0以下では、パスファインダを実行すると、拡張されてしまいました。

「パスファインダが実行できません」という質問をいただきました。

確認したところ、グループ化の設定がされていました。ドラッグして選択すると、グループ化してあるかどうか気がつきません。

「パスファインダ」ができないときには、まずグループ化を疑いましょう。

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