DTP Transitでタグ「三階ラボ」が付けられているもの

おそらく多くのIllustratorユーザーが見落としている機能のひとつに[選択]メニューがあります。この中でも[共通]や[オブジェクト]のサブメニューには「お宝」が眠っています。

年表やタイムライン、番号リストなど、テキスト内でだんだん数字の増加(減少)していくことがありますが、Illustratorのデフォルトではがんばるしかありません。それらをラクにするスクリプトをご紹介します。

なお、増加はインクリメント、減少はデクリメントといいます。

選択しているひとつのテキストオブジェクトの数字の増減する

  • アラビア数字のみに反応
  • 複数行でもOK
  • 当然ながら全角数字はNG
  • デクリメント(減少)は別のスクリプトを利用する
  • 複数のテキストオブジェクトは非対称

ダウンロードは「GOROLIB DESIGN」から。

数字に限らず、連番を振り直す

「11111」を「12345」、「アアアアア」を「アイウエオ」のように連番を振り直すスクリプト。手順書などを作成する場合に重宝しそう。

優れているのは、黒丸数字にも対応しているところ。

  • (基本的には)文字コード順に変わる
  • 漢数字にも対応

ダウンロードは「したたか企画」から。

1文字目の数字を増やしながら複製する

いわゆる「番号リスト」的なものを量産していくときのスクリプト。

ダウンロードは「GOROLIB DESIGN」から(このスクリプトは有料)。

番外編:数字の先頭をゼロで埋めたり、まとめて削除する

数字が増減するのでなく、先頭をゼロで埋めたり(ゼロパディング)、削除するスクリプト。

  • 半角数字のテキストオブジェクトをまとめて選択し、その中で一番ケタ数の多い数字に合わせて、先頭をゼロで埋める
  • 先頭にあるゼロをすべて削除

ダウンロードは「三階ラボ」から。

お礼

GOROLIB DESIGNさん、したたか企画さん、三階ラボさんに感謝します。

2015年1月にIllustratorを使うとき、私が手放せない10個のスクリプト - DTP Transitに公開してから2年。現在の10スクリプトをまとめてみました。

加えて、スクリプトでできること(一覧)と題して、入手できるスクリプト(無料・有料)をカテゴリで分類し、何ができるか、また、そのリンク先をまとめました。

私が手放せない10個のスクリプト

#やりたいことスクリプト
1アートボード作成、修正、書き出し 
2選択したテキストの編集をダイアログボックス内で行う 
3位置を変えずに行揃えを変更する位置を変えずに行揃えを変更する
4フォントのウエイトを変更する文字のウェイトだけをサクサク変更できるスクリプトができました!(Illustrator) : GOROLIB DESIGN - はやさはちから -
5アートボードと同じサイズの長方形を作成する
6選択したアイテムをドキュメントウインドウの中央に、画面いっぱいに表示する 
7複数行のテキストを、改行ごとに別のテキストにするテキストばらし(イラレで便利: テキストでちょっと便利) 
8改行を削除する改行キーを1秒ですべて取り去るスクリプトです(Illustrator) : GOROLIB DESIGN - はやさはちから -
9プレビュー境界を使用/不使用の切り替え
10次(前)のアートボード、先頭・末尾のアートボードに移動

テキストまわりの増減

テキストまわりに関しては、デフォルトでキーボードショートカットが用意されています。 文字サイズ以外、commandキーを加えると、10ずつ増減。

カテゴリ
文字サイズ2ptずつcommand + shift + ,command + shift + .
10ptずつcommand + option + shift + ,command + option + shift + .
行送り2ptずつoption + ↑option + ↓
10ptずつcommand + option + ↑command + option + ↓
ベースライン2ptずつoption + shift + ↑option + shift + ↓
10ptずつcommand + option + shift + ↑command + option + shift + ↓
カーニング20(/1000em)option + ← option + →
100(/1000em)option + command + ← option + command + →
トラッキング100(/1000em)option + command + ← option + command + →

細かいことですが、「行送り」のキーボードショートカット、「行間を広げる=行送りの値を増やす」ので[↑]かと思いきや、見た目の移動方向と同じ[↓]。ベースラインシフトも同様です。

「あるといいな!」を実現するアクションとスクリプト

線幅、(フォントファミリーの)ウエイト、オブジェクトサイズなど、頻繁に使うにもかかわらず、キーボードショートカットが用意されていないものには、スクリプトやアクションで対応するとよいでしょう。

線幅

前者は有料ですが、テキストの線幅にも対応。 増減の値は、環境設定の[キーボード入力]に準ずる。

(フォントファミリーの)ウエイト

前者はキーボードショートカットで順番に。後者は、ダイアログボックスを表示して上下の矢印キーで変更。

両者ともに、ウエイトの順番ではなく、アルファベット順(「L→M→B」でなく、「B→L→M」)になってしまうのが残念。

Illustrator CC 2017では、ズームインの挙動が変わり、選択しているオブジェクトが中心になるように拡大されるようになりました。

[ズームツール]ではなく、[表示]メニューの[ズームイン]、または、キーボードショートカット(command++)のときのみに適用されます。

あかつき@おばなさんがIllustrator CC以降のフォント選択についてツイートされていました。

2015年4月に開催された「24時間Illustrator」に三階ラボさん(の2名)が出演されました。深夜のスペシャル番組で「ツールパネルは表示しない」「ドラッグしない」「コピーしない」という発言が飛び出しました。

一瞬、「え!?」っと思ってしまいますが、理由を伺うと納得です。

  • ツールパネルを表示しない:キーボードショートカットで切り換えればいい
  • ドラッグしない:小数点が出る原因
  • コピペしない:Illustratorが落ちる原因となるのはクリップボードの扱い

その思想やスクリプトなどを最近ブログで公開されています。

こっちの記事なんか、小数点だけで1記事ですよ。振り切れすぎています!

三階ラボさんが#Illustrator と小数と私というコラムを執筆されていますが、ピクセルベースの作業を行うとき、小数点はどうにもやっかいな問題です。

そのときには[X]や[Y]、[W]や[H]などのフィールド(入力ボックス)にカーソルをおき、矢印キーを押します。

下向き矢印キーを押すと「切り捨て」、上向き矢印キーで「切り上げ」になります。

tabキーを押し、適用させながら次のフィールドに移動させながら作業するとスムーズです。

「プレゼンスライドをIllustratorを作っている」という方に、いろいろ質問をいただいたので、 まとめてみました。

Illustratorのアドバンテージ

  • 合成フォントや自動カーニングを使える(InDesignも同様)
  • ベクトル形式の素材が多い場合には、コピー&ペーストなどで配置できるだけでなく、直接編集できる

スタート

[新規ドキュメント]ダイアログボックスで、作成したいページ数を[アートボードの数]に入力し、ページサイズなどを指定します。

このとき、覚えておきたいキーボードショートカットは、command+option+0(すべてのアートボードを全体表示)です。

「適切なファイル名」を付ける必要に疑問を感じる

これまで書籍で使う図版などのファイル名は、RenamerShupapanABFRなどを使って、丁寧にリネームしてきました。キャプチャ撮りながら原稿を作る急ぎ案件で、リネームせずに進めてみたところ、これでいいような気がしてきました。

というのもDropboxの[Dropboxでスクリーンショットを共有]機能を使いはじめたら、後から移動する手間が減り、スクリーンショットファイルを一元管理できて、また、リンク切れも少なくなったためです。もちろん、最終的にはパッケージ(リンクファイルの収集)を行います。

デフォルトでは「スクリーンショット 2015-05-05 3.34.16.png」のように、ファイル名は「スクリーン」+タイムスタンプ(「日付」+「時刻」)+拡張子で保存されます。タイムスタンプに時刻が入っているため、下手にリネームするよりも、そのままの方が“一意”(いちい、unique)なのです。

適切なファイル名を付けた方があとから探しやすそうですが、実際のところ、リンクファイルはInDesign(やIllustrator)の[リンク]パネルから参照することが多いため、ファイル名が必要になるケースは意外に少ないのです。

ただし、ファイル名は英数字にしておきたいですし、ファイル名にスペースや「.」を使いたくありません。 また、Webで利用する際、画像の幅や高さの情報が必要になることがあるのです。スクリーンショットのファイル名を変更するのでしたら、「幅」や「高さ」の情報を入れることができると便利です。

これらのことを考えながら、自分なりのワークフローを最適化してきた経緯をまとめてみます。

まとめ

  • 「defaults」コマンドを使って、スクリーンショットの保存先を「Dropbox」フォルダー内の「Pictures」フォルダーに指定する(Snapzの保存先は、Snapz内で設定)
  • Hazelを使って、ファイル名を「screenshot-タイムスタンプ.拡張子」に自動リネームする
  • 画像の幅/高さの情報は、「Pictures」フォルダーをリスト表示し、「大きさ」の項目を表示して確認する
デフォルト修正
保存先デスクトップDropbox/Pictures
ファイル名「スクリーン」+タイムスタンプ(「日付」+「時刻」)+拡張子Hazelを使って、ファイル名を「screenshot-タイムスタンプ.拡張子」に自動リネーム
ファイル名の例スクリーンショット 2015-05-05 3.34.16.pngscreenshot-20150505-033416.png
幅/高さ10.9以降、参照が困難「Pictures」フォルダーをリスト表示し、「大きさ」の項目を表示して確認

最近、セミナーでスクリプトを紹介すると評判がよいので、10個選りすぐってみました。

これらを提供してくださっている作者さんたちに感謝します。

はまりどころを見つけると「むちゃくちゃ早く終わる」「手作業ではムリ」なことが実現できるので、「ここでこういうことができると快適になるのに」をリストアップしておいて、たまに棚卸ししてみるとよいと思います。

追記

2017更新版を公開しました。

なぜ、スクリプトを使うの?

Illustratorでの作業を効率化するには、キーボードショートカットやアクションを使う方法がありますが、そもそも次のような場合には、有償のプラグインを使うほか、スクリプトを使う方法があります。

  • Illustratorではできないこと
  • できるけれど手間がかかること(→結果としてミスが生じやすいこと)

なお、スクリプトには、Mac/Windows両方で使えるJavaScriptがよく使われます(過去には、MacはAppleScript、WindowsではVBScriptが使われることが多かったです)。

拡張子は「jsx」。手を加えるにはソースコードを読む必要がありますが、使うだけならブラックボックスのまま使えます。

Illustratorだけでなく、PhotoshopやInDesignなどのアプリケーションもJavaScriptによる制御が可能です。

スクリプトの利用方法

『10倍ラクするIllustrator仕事術』からの抜粋

Illustratorでスクリプトを動かすには、次の3つの方法があります。

PDFのアイコンをクリックすると『10倍ラクするIllustrator仕事術』(増強改訂版)の抜粋版(「スクリプトの使い方」)をダウンロードいただけます。

  • 「/Applications/Adobe Illustrator CC 2014/Presets/ja_JP/スクリプト」に入れる(Illustratorを再起動すると[ファイル]→[スクリプト]のサブメニューに表示される)※「スクリプト」にアクセスしやすいようにエイリアス/シンボリックリンクを作成しておくとよい
  • command+F12キーでスクリプトファイルを指定する([ファイル]→[スクリプト]→[その他のスクリプト])※スクリプトファイルがどこにあっても実行可能
  • ScriptKeyAi、SPAi、Keyboard Maestro、Ai Script Assist、Script Slot Liteなどを使う(キーボードショートカットを与えることができる、スクリプトファイルがどこにあっても実行可能)

[ドロップシャドウ]効果のダイアログボックスの[プレビュー]オプションをオンにしても、いったん閉じてから、また開くとオフにしちゃうIllustratorさん、急ぎで仕事しているとき、一瞬殺意を覚えます… てなことを思っていたら、三階ラボさんが「あ、それ、Keyboard Maestroでできますよ」とヒントをくださいました。

さっき、やっとこそさできたので共有します。

三階ラボさんが「最近のノート」(ブログ)をリニューアルされました。

その中で、次の3つのスクリプトを公開されています。

「Edit Text」がスゴイ!

この中でも3flab inc. | #Illustrator のテキスト編集をスムーズに行うのスクリプト(Edit Texts)。

編集状態にしなくても、さらに、複数選択していても、テキストを編集できるという、これは超スゴい!!! 表示を拡大せずに、ほとんど見えないような大きさの文字でさえ修正できてしまいます。

さらに、Illustrator CS6以降、インライン入力がなくなって困っている方には、この代替手段となります。

記事内では、Keyboard Maestroとの併用が薦められていますが、ものかのさんのScriptKeyAi.appでもOKでした。

アートボードを切り替えるには、次の方法が用意されています。

  • [A][アートボード]パネルで、アートボード番号をダブルクリックする
  • [B]ドキュメント下部のステータスバーで▶ボタン(◀ボタン)をクリックする
  • [C]ドキュメント下部のステータスバーで▼ボタンをクリックして、表示されるポップアップメニューから表示したいアートボード番号(とアートボード名)を選択する

懺悔というわけではないのですが、「あ〜、また、やってしまった!!」と、何度かやってしまう失敗を共有しておきます。

  1. Illustratorで作業している(abc.ai)
  2. 一応完成したので、別名保存でPDF保存して、それを送付(abc.pdf)
  3. ここで一度、ドキュメントを閉じればいいんだけど、ついつい忘れて、そのまま、ちょっとした修正を続ける
  4. 翌日、abc.aiを開いて愕然!あとからの修正が反映されていない...

ng-workflow.png

「abc.pdf」をIllustratorで開ければ、OKのことが多いのですが、[Illustratorの編集機能を保持]オプションをはずしてしまっていた場合には悪夢です…

aicc2pdf-option.jpg

私から私への申し送り事項:

IllustratorでPDF保存したら、いったん、そのドキュメントを閉じること

バナー画像とかFacebookのカバー画像など、同じようなフォーマットでちょっと違うものを作るとき、Illustratorのアートボードや、InDesignのページから画像(PNGやJPEG)を書き出すことができます。

その際、IllustratorとInDesignでは、ネーミングの点で扱いがちょっと異なるのでメモ。

『10倍ラクするIllustrator仕事術』改訂版

『10倍ラクするIllustrator仕事術』(増強改訂版)は、2011年発売の『10倍ラクするIllustrator仕事術』の改訂版。2014年に技術評論社から発売、現在5刷です。2011年版と合わせて35,000部のロングセラーとなっています。

詳しくはサポートサイトにて。

画像:『10倍ラクするIllustrator仕事術』改訂版

セミナー開催情報

セミナー開催情報をこちらにまとめています。

DTP Transitと無関係のものも掲載しています。お問い合わせは、それぞれのイベントの主催者までお願いします。

5つの「く」

画像:『10倍ラクするIllustrator仕事術』改訂版

DTP Transitのコアとなっている制作へ考え方「ムラなく、モレなく、直しに強く、手数を少なく、美しく」を5つの「く」としてまとめてみました。

オススメ外部リンク

Adobe Creative Stationで「ベテランほど知らずに損してるIllustratorの新常識」と題して連載しています。

連載継続中です。

Adobe Creative Stationで「ベテランほど知らずに損してるPhotoshopの新常識」と題して連載しています。

連載は休止しています。

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