InDesignからePub書き出しする光と影

この記事は鷹野雅弘によって執筆されました。
公開日:2010年8月 9日、更新日:2010年9月 6日
 

本日、市川せうぞーさんがtwitterで次のように発言されていました。

何度もいうが、InDesignは商業印刷物をつくるためのプラットフォーム。EPUBを生成するためのアプリケーションじゃない。なぜわざわざ面倒なバッドノウハウを重ねるのか? ちなみに、ADPPに過度な期待があるみたいだけど、みんなアプリを作りたいわけじゃないよね。less than a minute ago via web

私なりにInDesignからePub書き出しするいい点/悪い点についてまとめてみました。

よい点:

  • 手慣れたアプリを使って作業できるのは、やっぱりほっとする
  • 手軽にePub構造のファイルを書き出せる

注意点(ワーフフローを見直さなければならない点)

  • ファイル名に日本語は厳禁
  • 段落スタイル名にも日本語は厳禁
  • 「<html xmlns="https://www.w3.org/1999/xhtml">」を「<html xmlns="https://www.w3.org/1999/xhtml" xml:lang="ja" lang="ja">」のようにする必要あり(この作業はInDesignでは行えないのでSigilなどを利用)
  • InDesignが自動変換してくれるが、やっぱり最適化した画像を用意した方がよい

よくない点:

  • export-epub2.jpgいかんせんInDesignのはき出すCSSが冗長すぎる。ほぼ空のCSSファイルを書き出し、その後、Dreamweaverなどを使って編集した方がよいのでは?(キャプチャ画像を参照)

その他

  • たとえば、すでにレイアウトされている原稿があった場合、1フレームにする手間を考えると、テキストだけDreamweaverに持ち込んでマークアップした方が(ある程度)Dreamweaverに慣れていればはやい

まとめとメモ

  • 市川せうぞーさんの意見には半分賛成、半分反対。DTP側の人間が、InDesignを離れて、HTML/CSSを手打ちしたり、Dreamweaverでの作業のウエイトが上がるのは苦痛だと思う(そっちの方が本筋だと思うけど)
  • 実装のスキルと、たとえば、デフォルトのフォントサイズはどのくらいがよいのか、といったノウハウは別もの
  • InDesignがメニューコマンドにEPUB書き出しをうたうなら、もっと実用レベルの実装を行うべき
  • DreamweaverからePub書き出しするソリューションがあれば、これがベストかも

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