EPUB/Kindleの制作についてのメモ(InDesignから)

この記事は鷹野雅弘によって執筆されました。
公開日:2016年3月 3日、更新日:2016年4月 5日
 

リフローで制作したInDesignドキュメントがあり、これをリフロータイプのKindle化する案件があったので、制作メモ。

InDesignから直接Kindle書き出しはできない

過去には、Kindle書き出しを行うInDesign用のプラグインがありましたが、CS6までの対応で、ずっとアップデートされていません。

Kindle制作には、Kindle Previewerを使う

Kindle PreviewerにEPUBをドラッグ&ドロップすると、Kindleコンテンツ(.mobi)に変換されます。

EPUBがバリッド(=エラーがない状態)でないと変換されません。

Sigil.appだと、[ツール]メニューの[FlightCrewでEPUBを検証]が役立ちます。

書き出したKindleコンテンツは、Mac OS X上のKindle.appで確認できます。

Kindle Previewerは、OS X El Capitanに未対応

AmazonからダウンロードできるKindle Previewerの最新版は、OS X El Capitanには未対応です。

Kindle Previewer Patch.appをダウンロードしてパッチを当てると動きます。

InDesignからのEPUB書き出し

InDesignからのEPUB書き出しは、CC 2015でも楽勝とは行きません。相当手をかける必要があります。

  • [段落スタイルの編集]ダイアログボックスの[タグを書き出し]で[タグ]を設定する
  • 索引は、語句でなく、ページ番号にリンクがついてしまうため、リフロータイプのEPUBでは使いものにならない
  • 画像変換があまりキレイでない… 面倒でも、Photoshop等で最適化書き出しを行うのが理想
  • InDesignのフレームはdiv要素に変換される(が、枠などの表現はできない)

途中までがんばっていたのですが、ゴミが多すぎて、自分でコーディングした方が早い、と気付きました。

次回は『でんでんコンバーター』などの利用を検討したいです。

その他、メモ

  • iPadのKindleでは、段落の1行目インデントがついてしまう。また、ひろげても行間が狭い。
  • 表に罫線を付けるには、<table border="1">のように設定する

Tajimaさんにコメントいただきました。

CSSで解決しました。ありがとうございます!

まとめ(ワークフロー)

Sigilは開発が止まっているとのことですが、バリデートのために入れてみました。

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