QuarkXPressデータの出力(2)QuarkXPress 6.xのグラデーションが汚い

この記事は影山史枝によって執筆されました。
公開日:2006年2月 6日、更新日:2010年12月31日
 

【QuarkXPress 6.xのグラデーションが汚い】

原因:ソフト内部仕様の変更

QuarkXPress 6.x以降のグラデーションは、QuarkXPress 5以前のグラデーションと内部記述が変わりました。
QuarkXPress 6.xのグラデーションは、PostScript記述情報として処理されるため、滑らかなグラデーションになりません。RIP側の解析で従来どおりのスムーズシェーディングとして処理できなくなりました。スムーズシェーディング処理では画像として変換されるため滑らかさを保てますが、通常のPostScript処理の場合、PowerPointのグラデーションなどに見られるようなブレンド処理になります。

対処:QuarkXPress 4.xバージョン用に保存しなおす

QuarkXPress 4.xバージョンドキュメントとして保存しても問題ないデータならば、下位バージョン保存して、出力しなおします。

Point

通常のRIPシステムが行うPostScript解釈処理は、Adobe Acrobat Distillerが行うPostScript解析処理とほぼ同等の作業です。
そのため、出力できない場合や、出力結果がおかしい場合、一度Distillerで処理してみると、RIP性能の問題なのか、データの問題なのかを切り分けることができます。

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