Create Now Design Tour Special「CS vs CC徹底比較セミナー・特別編」が終了しました + 「Illustrator CCで可能になったこと」リスト

この記事は鷹野雅弘によって執筆されました。
公開日:2014年4月25日、更新日:2014年5月 6日
 

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2014年4月25日(金)、六本木アカデミーヒルズ 49F タワーホールでCreate Now Design Tour Special「CS vs CC徹底比較セミナー・特別編」が開催されました。その中で鷹野 雅弘(スイッチ)が「ユーザー目線からのCC VS CS徹底比較」セッションを担当しました。

GW直前にもかかわらず、動員は320人だったそうです。

坂野さんのセッション

坂野公一さん(welle design)による水木しげる漫画大全でのブックデザインの話も非常に有意義でした。

ネタリスト

ご紹介したネタは下記の通りです。下線の引かれている箇所は、関連するエントリーへのリンクが設定されています。

※今回はIllustratorにフォーカスしました。

課題従来(CS6まで)CC備考
ポイント文字とエリア内文字の変換が面倒コピー&ペーストで頑張るか、スクリプトを使うバウンディングボックスの右側についた切り替えのハンドルをダブルクリックエリア内文字にオーバーセットテキストがある場合、消失するので注意
フォントを選ぶのに時間がかかる・「最近使用したフォント」を使う
・[フォント]フィールドをハイライトして(command + option + shift + F/M、最初の数文字をタイプする
・フォント検索
・お気に入り(InDesignのみ)
・お気に入りはInDesignのみ
[文字]パネルと[書式]メニューで、ウエイトの選択方法がかなり異なる
環境の統一(復元)が面倒
・作業チームや教室など
・マシンのリプレース(買い換え)など
・初期設定ファイルを丁寧にバックアップし、戻す・設定を同期
・設定の書き出し/読み込み(Illustratorのみ)
現状では、同期できる項目がアプリによって異なる
・「書き出し/読み込み」はIllustratorのみ
文字がばらけたような表現をしたい
アウトライン化、グループ解除してから、1文字ごとに回転、移動、拡大縮小、カラーリングを行う文字タッチツールを使う
(※下位互換性もあり!)
1文字ずつ、スピーディにカラーリングするときにも有効
ルーラーガイドの作成がなにげに面倒がんばる!定規上でダブルクリック
・shiftキーを押すと、目盛に吸着する)
・定規の原点からcommandキーを押しながらドラッグすれば、縦横2本のガイドを同時に作成可能)
[キーボードショートカット]ウィンドウ内で、設定したコマンドがどこにあるのかわからないがんばって探す!
(テキスト書き出ししてから、エディター上で検索)
[キーボードショートカット]ダイアログボックス内の[検索]ボックスを使うツールとコマンドを串刺しできない
ベジェ曲線の習熟がタイヘン…
(新人に、切り抜きのパスを切らせるときなど)
がんばる!!ペンツールでアンカーポイントを追加していき、アンカーポイントツールで曲線化アンカーポイントからの2つのハンドルが連動しないので注意(精密なトレースには向かない)
CMYK以外のカラーを使っているかをスピーディに知りたいPDFに書き出して、PDF内でチェック[分版プレビュー]パネルで[使用されている特色のみを表示]オプションにチェックを付ける
白のオーバープリントが問題[属性]パネル内にアイコンが表示されたり、警告ダイアログボックスが出る(だけ)[ドキュメント設定]ダイアログボックス内に、[出力で白のオーバープリントを破棄]オプションにチェックを付けると、PDFやEPSでの保存、プリントアウト時に白のオーバープリントを破棄される過去バージョンで制作されたドキュメントの扱いに注意
ルーラーガイドを書こうと思って、ドラッグをはじめたけど…一旦、ルーラーガイドを作成してから取り消し(command+Z)ドラッグ中にEscキーを押す
(その他、オブジェクトの選択などにも使える)
最近のIllustratorはデフォルトでガイドのロックがオフになっている
ファイルの収集が面倒スクリプトや有料のユーティリティを使うパッケージ機能を利用する「ドッペルゲンガー症候群」に注意
(正確には、Illustrator CS6のCreative Cloud版から実装)
埋め込んだ画像を取り出したい…(できたっけ?)できなくはないけど、面倒…

「リンク切れの画像を抽出するには」(『10倍ラクするIllustrator仕事術』pp.124-125参照)
[リンク]パネルメニューから[埋め込みを解除]をクリック…ファイル形式はPSD/TIFF
(正確には、Illustrator CS6のCreative Cloud版から実装)

CS4まではフリープラグイン Replace Rasterが使える
特定のコーナーのみ、角丸にしたい
・はさみツールで分割して角丸に設定し、アピアランスを分割してから合体
・角丸長方形と四角形をパスファインダーで合体
ライブコーナーを使う

・タブ形状を作るときにも有効
・長方形であれば、こんなアプローチも
・アピアランスに登録できない
・CSS書き出しに非対応
・小さいオブジェクトや、正円のときにコーナーウィジットが不自然(非表示にすることができる)

よく使うツールがサブツールになっていて、切り替えが面倒・たとえば、長方形ツールと楕円形ツールだったら、ツールを分離させる
・キーボードショートカットを使って切り替える
カスタムツールパネルを使って、よく使うツールだけを集めたパネルを作成するIllustratorのみ。
InDesignに欲しい。

お伝えしそびれたIllustrator CCの唯一の難点は、アクション機能がイケていないことです。

この問題以外だと、最新版(CC)を使わない理由は見当たりません。

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いただいたツイートを掲載しておきます。

ご参考:

追記(2014年5月6日):

かなり手が入っていますが、まだまだ、できないこと/修正されるべき日本語訳などがあります。

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