Illustrator CS4でのトンボ作成([トリムマーク]フィルターの代わりに...)

この記事は鷹野雅弘によって執筆されました。
公開日:2008年12月22日、更新日:2014年5月 6日
 

aics4-trimmark.gif

Illustrator CS4では[フィルタ]メニューがなくなってしまい、そこにあった[トリムマーク]を実行できなくなってしまいました。

Illustrator CS4でトンボを作成するには、対象となるオブジェクト(仕上がりサイズ)を選択してから[効果]メニューの[トリムマーク]をクリックします。

前バージョンとの相違点は次の通り:

  • [オブジェクト]メニューの[トリムエリア]は撤廃
  • [フィルタ]メニューの[クリエイト]→[トリムマーク]は([フィルタ]メニューごと)撤廃
  • [効果]メニューに[トリムマーク]が追加

次のように言い換えることができます。

  • トンボを作成する機能は[効果]メニューの[トリムマーク]だけになった
  • トンボの対象となるとオブジェクトの大きさを変更すると、トリムマーク(の大きさ)にも反映される
  • トリムマークを作成後、トリムマークは編集できない(編集方法は後述)

なお、これまでと同様、対象となるオブジェクトに線を設定をつけているときには、線の外側の大きさが対象となりますので注意してください(下の画像は悪いサンプル)。

トンボをつけるオブジェクトには、線は設定しない(=「線のカラー:なし、線幅:0」)のが原則です。

aics4-tombo-double2.png

シングルトンボにしたい場合には、[環境設定]で[日本式トンボを使用]のチェックをはずします。

aics4-tombo-double.gif

なお、トリムマークを編集したい場合には、[オブジェクト]メニューの[アピアランスを分割]を実行しますが、当然、トリムマーク以外のアピアランスも分割されてしまうのです。

ご参考:

追記

追記(2013年12月26日):

各バージョンでの対応をまとめてみました。

適切なトンボ作成トンボ作成には
薦められない
Illustrator CS3まで[フィルタ]→[クリエイト]
→[トリムマーク]をクリック
-
Illustrator CS4デフォルトなし[効果]メニューの
[トリムマーク]
([アピアランスを分割]を実行)
CropMarksCS3[オブジェクト]メニューの
[フィルタ]→[クリエイト]
→[トリムマーク]
Illustrator CS5[オブジェクト]メニューの
[トリムマークを作成]
Illustrator CS6
Illustrator CC

薦められない理由

  • 元のオブジェクトに応じてトンボの大きさが変動するため、事故につながる可能性がある
  • トリムマークを編集したい場合(触れるようにする)には、[オブジェクト]メニューの[アピアランスを分割]を実行するが、トリムマーク以外のアピアランスも分割されてしまう
  • [オブジェクト]メニューの[アピアランスを分割]を実行するとき、元のオブジェクトのカラー(塗り/線)がなしになっていると、オブジェクトが消失する

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