InDesign:文字と一緒に移動して欲しい画像の扱い

この記事は鷹野雅弘によって執筆されました。
公開日:2012年1月 4日、更新日:2014年6月 5日
 

次のように、回り込んでいる画像が文字の増減に応じて一緒に動いて欲しいときについて考えてみました(というか、YUJIさん(InDesignの勉強部屋)に相談したことを検証)。

(通常の)回り込み

画像(の入っているフレーム)の回り込みを行うには、次の手順で行います。

  1. 画像(の入っているフレーム)をテキストフレームに重ねる
  2. [テキストの回り込み]パネルで回り込み、マージンを設定

このやり方だと、この段落の前に新しく段落が挿入された、とか、連結されているテキストフレームで文字がフローした、などの場合、画像を手作業で動かす必要が生じます。

アンカー付きオブジェクト+回り込み

Illustrator CS2から実装された機能ですが、設定がややこしく敬遠している人が少なくないと思います。

InDesign CS5.5では、少し改良が加わり、アンカー付きオブジェクトの設定がすごくラクになっています。

フレームを選択すると、上部真ん中のアンカーポイントと、右上のアンカーポイントの間に黒いアンカーポイントが表示されます。

このアンカーポイントをアンカーさせたい位置にドラッグします(アンカーさせたい=基点となる場所)。すると、次の図のようにアンカー部分に「錨(いかり)」のアイコンが表示されます。

で、ここからが問題。このフレームに対して、回り込み設定を行っても、アンカーを挿入した行(1行目だけ)には、回り込みが無効なのです。

2行目以降の位置まで、フレームをドラッグすればOK。これだと、テキストの増減にも対応できます。

苦肉の策として、段落の前に空行を入れて、そこにアンカーさせるという手もありますが、これはダサい....

ご参考

調べて見たところ、これはCS2からずっとそういう仕様みたいですね... バグとはいえないけど、中途半端な実装というか、手を入れて欲しいです!

追記:

続編があります。

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