書籍紹介『デザイン 知らないと困る現場の新常識』

この記事は鷹野雅弘によって執筆されました。
公開日:2016年4月28日、更新日:2017年4月17日
 

2010年発売の書籍で見逃していたのですが、『デザイン知らないと困る現場の新常識』(MdN)という書籍が素晴らしいです。

Amazonのレビューにあるように、「新常識」というタイトルこそ、残念ながらミスマッチですが、次のような方には最適だと思います。

  • プリントメディア(紙物)の制作現場の新人
  • プリントメディア(紙物)に関わることになった方
  • プリントメディア(紙物)の制作現場で後輩を指導する立場の方

何より解説が簡潔でツボを得ています。安定の伊達 千代さんクオリティですね。

「基本中の基本」みたいなことって「説明しすぎず、モレなく」説明するって意外に難しいんです。

知識の棚卸しを兼ねて『+DESIGNING VOLUME 41』と一緒にGWに読んでみるとよいと思います。

目次

■Chapter  デザイン編

  • デザインの「ワークフロー」を知っておこう
  • 「デザインアイデア」はどうやって考えるのか
  • 「説得力のあるデザイン」のためにできること
  • レイアウトは「情報を整理」するところから始まる
  • 「近接」させるエレメントと「遠隔」させるエレメント
  • 揃えるべき「ライン」を見つける
  • レイアウト「バランス」の考え方
  • 欧文「タイポグラフィ」の構成要素と用語
  • 和文は「書体」によってイメージが変わる
  • 適切な「文字サイズ」と「行間」の設定
  • 文字は「組み」によってイメージが変わる
  • 「合成フォント」で文字組みの表現力をアップ
  • 読みやすさを決める「組版ルール」
  • 「対比構造」で鮮やかにエレメントを演出
  • 「メインカラー」から配色を決める
  • 色の持つ「イメージ」を使い分ける
  • 調和のとれた「トーン配色」のコントロール
  • 色数を絞って「センスのいい」配色を
  • 色の強弱は「明度差」で決まる
  • 表現力をアップする「グラデーション」と「セパレーション」の効果
  • 黒に深みを演出する「リッチブラック」
  • 一瞬で人の心に響く「図版」の機能
  • 効果的な「トリミング」の演出方法
  • レイアウトには情報を明確に伝えるための「ルール」が必要
  • 「マージン」の使い方で紙面の印象が変わる
  • 知性的な「グリッドフォーマット」活気ある「フリーレイアウト」
  • 「ジャンプ率」をコントロールしてメリハリを出す
  • 安定感のある「シンメトリー」構造
  • 「角度をつけたエレメント」で動きを感じさせる
  • 質感や密度感を生み出す「テクスチャ」
  • デザインを華やかに彩る「パターン」づかい
  • アイデンティティを重視した「ロゴ」の使用法
  • デザインの現場における「著作権」の話
  • コラム「デザインのトレーニング」

■Chapter  DTP・出力編

  • グラフィックデザインに必要な「ハードウェア」
  • 実制作は「グラフィックアプリケーション」で
  • 印刷用のデータは「CMYK」でつくるのが基本
  • 「特色インキ」はどんなときに使うのか
  • 知っておきたい「印刷の仕組み」
  • 制作物のサイズを確認して「台紙」を作成する
  • 「ページもの」の仕様と用語を覚えよう
  • 印刷に欠かすことのできない「トンボ」の機能
  • 「メートル法」と「ポイント」を使い分ける
  • ページものの構成は「台割」をつくって考える
  • 印刷に使う画像は「解像度」を確認する
  • 文字原稿は「プレーンテキスト」を入手する
  • 「フォント」のインストールと管理
  • 「フォントフォーマット」によって異なるデザインワークの仕上げ方
  • 人名や地名、記号は「異体字」を活用する
  • 「印刷可能」な文字や罫線の設定
  • 「ヌキ」と「ノセ」を効果的に使い分ける
  • 「赤字校正」の進め方と書き方
  • デザインの確認や校正には「PDF」が便利
  • 印刷用のデータは「PDF/X-a」で作成する
  • 「色校正」と「DDCP」でのチェックポイント
  • 制作物に適した「印刷用紙」を選ぶ
  • パンフレットによく使われる「折り加工」
  • ページ物を束ねる「製本」のしくみ
  • 見た目を華やかにする「特殊印刷・加工」
  • わかりやすく管理しやすい「ファイル名」
  • 「データファイル」をどうやって受け渡すか
  • 知っておきたい「今とこれからのDTP」
  • フルデジタル時代の「カラーマネジメント」
  • データを入稿する際の「チェックポイント」
  • コラム「印刷会社に行ってみよう」

■Chapter  アプリケーション編

  • 制作するものの内容に合わせて「アプリケーション」を選ぶ
  • 一緒に作業する人はアプリケーションの「バージョン」を揃える
  • 「ビットマップ」と「ベクトル」データの違い
  • RGB 画像の「カラープロファイル」は保持しておく
  • ビットマップ画像の保存形式は「PSD」が基本
  • カメラマンから渡されるさまざまな「画像のファイル形式」
  • 写真原稿は「キズや不要物」を除去しておく
  • 画像データの色や明るさの「コントロール」
  • 高度な「レタッチワーク」で作品をレベルアップさせる
  • 画像は必要に合わせて「リサイズ」する
  • 「画像補正」はいつでも戻れるように作業する
  • 写真画像を「切り抜き」で使用したい場合
  • 「RGB」データを印刷用の「CMYK」に変換するには
  • 「特色用の画像データ」をつくるには
  • Photoshop で同じ処理を繰り返すときは
  • 「アクション」や「バッチ」の機能を活用する
  • Illustrator とPhotoshop の「連携機能」を活用する
  • Illustrator の「アートボード」で台紙を作成する
  • Illustrator で「印刷用のトンボ」をつくるには
  • 「リンク画像」と「埋め込み画像」の違い
  • Illustrator の「透明機能」では解像度とオプションの設定に注意
  • バージョンの異なるIllustrator 間の「ファイル互換」
  • Illustrator データの保存形式は「AI」が基本
  • 「特色用」のレイアウトデータを作成するには
  • Illustrator で実現する効率的で美しい「テキストの入力と設定」
  • Illustrator の文字化け防止には「フォントのアウトライン化」が有効
  • 飾り罫やフクロ文字はIllustratorの「アピアランス」機能を活用する
  • 繰り返し使用する文字の装飾は「グラフィックスタイル」で効率的に
  • 複雑なIllustrator データは「ビットマップ化」しておくと安心
  • ページものの基本はInDesign の「マスターページ」にあり
  • 整然とした本文を設定するなら「レイアウトグリッド」を選択
  • InDesignの「グリッド揃え」機能でオブジェクトをスマートに揃える
  • 繰り返し行うテキストの設定は「文字スタイル」や「段落スタイル」で
  • InDesign の「画像の配置」と「リンク」の確認
  • InDesign で「華やかさ」のあるデザインパーツを作成するには
  • バージョンの異なるInDesign の「ファイル互換」
  • 印刷可能なデータかどうかInDesign の「プリフライト」で確認する
  • レイアウトが終わったInDesignデータは必ず「パッケージ」しておく

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