『+DESIGNING VOLUME 42』もマストバイな号

この記事は鷹野雅弘によって執筆されました。
公開日:2016年10月 4日、更新日:2017年4月17日
 

+DESIGNING VOLUME 42』が発売されています。41に続けてとても濃い内容がギッシリです。文字/組版まわりに興味がある方は必読な号です。

vol.42のテーマは「文字」。冒頭は、AXIS FontやTP明朝、都市フォントプロジェクトで知られるタイププロジェクトへの取材記事。これまで手がけた仕事を通して、タイププロジェクトが文字にかける想いとともに、文字の機能、役割、可能性を明らかにしていきます。

本編は、文字編、本文組版編、見出し編の3編。フォントの文字、グリフのしくみから基本的な組版のルール、書体によって異なる、見出し組みの考え方など、いまのデザイン、DTPに欠かすことができない知識と考え方を知ることができます。各編にはQAパートを用意しているので、それまでの内容がしっかり身に付いているかを確認にすることもできます。

後半では、タイプバンクが送り出す新時代の教科書体「UDデジタル教科書体」ができるまでの取材記事や、モリパス部員が祖父江慎さんにMORISAWA PASSPORTの新書体の魅力を聞く対談記事も。コラムでは松田行正さんが、読みやすい文字組みが時代によってどのように変化してきたかを解説しています。

このほか、今回はMORISAWA PASSPORTの全書体をわかりやすくまとめた「MORISAWA PASSPORT FONT MAP 2016」が付録。用途やイメージで分類したフォントマップや、全書体をファミリー単位でまとめた書体一覧、モリサワ[Pr6/Pr6N]フォントの全グリフ一覧を掲載しています。

連載「おぢんの文字と組版 素朴な疑問」では、細かい設定が行なえる「文字組みアキ量設定」でも解消できない問題などを解説。「Kaleido Lab.」では東洋インキの新しいインキソリューション「Kaleido Plus」をいち早く実験。CMY3色+オレンジの4色による印刷に挑戦しました。今号の97〜112ページはすべて、この「Kaleido Plus」で印刷されているのでぜひとも書店で実物をご覧頂けますと幸いです。(こ)

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