セミナーレポート:TypeTalks 15に参加してきました(InDesignのハイフネーション)

この記事は鷹野雅弘によって執筆されました。
公開日:2013年3月11日、更新日:2014年12月11日
 

「ABCでabcを語ろう!」のキャッチコピーのもと、「TypeTalks」というセミナーが青山ブックセンターで定期開催されています。その第15回(3月9日)に参加してきました。

今回は「InDesignで欧文組版2 欧文組版の心遣いと和欧混植の悩み解決」をテーマに、進行役に高岡昌生さん(嘉瑞工房)、メインの講師にコン トヨコさん、さらに、Skypeで小林 章さんが出演するという布陣で開催。

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主なトピックは、ジャスティフィケーションとハイフネーション。

ハイフネーションの設定

ハイフネーションとは、行末に長い単語が来るなどして単語を2行に分ける必要が生じたときに行われる、単語の前半と後半をハイフンで繋ぐ機能(IT用語辞典)。

欧文組版を行う場合、ハイフネーションが行われていないのは、かえって不自然だという前提のもと、InDesignのデフォルト設定を見直すべき、という話が出ました。

こちらがInDesignのデフォルト。このままでは文字数の少ない単語、また、末尾がedで終わる単語にもハイフネーションが適用されてしまうため、結果として過剰になってしまいます。

こちらが(▼)修正版。[単語の最小文字数]は「6-7」文字、[先頭の後]、[最後の前]は「3」文字に、また、最下部の3つのチェックボックスはオフに。

ただし、これは、あくまでひとつの例で万能の値というわけではありません。また、ハイフネーション制限をある程度かけた上で、よりきれいに見せるためには、段落ごとに設定変更をするか、任意ハイフンを利用して、2つ目でのハイフネーションをバランスよく入れるなど、もう一手間が必要です。

ほかにもたくさん勉強になったのですが、またの機会にご紹介します。ご都合のつく方は、ぜひ、TypeTalksに参加してみてください(いつも都合が合わなくて、15回目にしてはじめての参加となりました)。セミナーというよりは、サロンみたいな感じで、雑談や脱線の中にこそ、実のある気づきが多い場だと感じました。

ご参考:

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