『InDesign組版の極上Tips!』(PAGE 2009レポート)
2009年2月4-6日に、池袋サンシャインで開催されたPAGE 2009のレポート第二弾。
デジタルワークフロー・ソリューションZONEの『InDesign組版の極上Tips!』(市川せうぞーさん/シンクス)では、次の機能などをデモを交えて紹介されていました。はじまる前からほぼ満員状態。このセッションを目指して来られた方が多いようすでした。
基本的にはデモのみ。とりあえず、InDesignでこんなことができるということを知っていただき、続きはブログでスタイルで進行されていました。私は、ほとんどの記事を事前に読んでいたハズですが、改めてデモを見ながら解説されるとナルホド!と思うことがありました。
- 非対称のマスターページ
- オブジェクトのミラー
- 定規ガイド
- ラウンド見出し
- サンプルテキストの割り付け(欧文でなく文字玉を挿入)
- 引き出し線の色フチ
- 線のイースターエッグ
- 正規表現テキストを使って、欧文のみ言語を欧文に
- IDMLを使ったサーバでの名刺ジェネレータ
それぞれにリンクを張ろうと思ったら、さっそく、[InDesign][Seminar]「InDesign組版の極上Tips」ネタ一覧にて、一覧表示されていました。
補足:セッション内で「すまる」いう用語が出てきました。次の行に「す。」のように1文字だけ残ってしまうことを指すのだそうです。はじめて聞きました。
中でもこれは使える!と思ったのが「正規表現テキストを使って、欧文のみ言語を欧文にする」という荒技。
▲段落スタイルで正規表現スタイルを選択し、[a-zA-Z0-9_.,-]+のテキストに対し、[言語:英語米国]に設定した文字スタイルを適用する
[a-zA-Z0-9_\.,-]+
InDesignでは[文字]パレットの[言語]が「日本語」になっていると、スペルチェックの対象となりません。過去のバージョンでは、日本語もスペルチェックにかかってしまうなどの不具合もありました。
これまでは、入力した文字を選択して[言語]を「英語(米国)」を選択することで、欧文のみ言語を変更していましたが、後から入力した文字には対応できませんでした。スペルチェックだけでなく、ハイフネーション、自動修正(オートコレクト)などの機能も使えるようになります。
InDesign CS4もバージョンで言ったら6.0。このあたりかなりクリティカルなので、こんな裏技使わなくてもできるようにして欲しいところですが、とりあえずはこの技、ヘビーに使いそうです。