IllustratorデータをPhotoshopで活用する方法アレコレ

この記事は鷹野雅弘によって執筆されました。
公開日:2016年1月30日、更新日:2016年1月31日

チラシをはじめとするプリントメディア用のデジタルデータが最初にありきで、その後、Web用のデータをPhotoshopで起こす、というケースについて考えてみました。

おさえておきたい基本(と前提条件)

  • プリントメディア用のデータはCMYK、Web用はRGB。画像はRGBのまま活用するとしても、スウォッチなどのカラーは変更する必要がある
  • Photoshopでゼロから作り直すのはナンセンス。スタイルなどを作り込んでいても、Illustratorのデータを使い回さないのはもったいない

Illustratorデータ(パーツ単位)をPhotoshopで使う方法

Illustratorファイル内から部分的に使う場合には、次の方法があります。

  • [A]スマートオブジェクトとして配置
  • [B]CCライブラリ経由で共有する
  • [C]IllustratorからPSDとして書き出す

それぞれについて解説します。

[A]スマートオブジェクトとして配置

  • まず、元のIllustratorドキュメントをRGBカラーに変換しておきましょう(別名で保存)
  • Illustratorでコピーし、Photoshopでペースト。[ペースト]ダイアログボックスで[スマートオブジェクト]を選択する
  • 配置後のオブジェクトは拡大縮小しても荒れない
  • レイヤーサムネールをダブルクリックすると、Illustratorが開き、テキストを含めて再編集可能。ただし、オリジナルのIllustratorファイルとは無関係なので注意

[B]CCライブラリ経由で共有する

  • 元のIllustratorドキュメントを、RGBカラーに変換して別名保存する
  • Illustratorでパーツごとに、[ライブラリ]パネルにドラッグ&ドロップして登録する(プロジェクトごとに、ライブラリを作っておくとよい)(パネル下部の[ライブラリに追加]ボタンをクリックしてもよい)
  • Illustratorで追加したパーツは、すぐにPhotoshopで[ライブラリ]パネルに表示される
  • [属性]パネルを開くと、「リンクされたスマートオブジェクト」として扱われていることがわかる
  • 埋め込むことも可能だが、埋め込んでも個別に変更することは不可能。リンクのままの方がPSDファイルサイズを軽減できる

[C]IllustratorからPSDとして書き出す

  • 元のIllustratorドキュメントを、RGBカラーに変換して別名保存する
  • [ファイル]メニューの[書き出し]をクリックして、[書き出し]ダイアログボックスを表示する。[ファイル形式]に「Photoshop(psd)」を選択する
  • [オプション]では「レイヤーを保持」、[テキストの編集機能を保持]をクリックする
  • Illustratorで合成フォントを使っているとき、Photoshopでは「見つからないフォント」となってしまい、フォントの置換が必要になる(合成フォントに依存しているときには、大幅な修正が必要になるので、事前に合成フォント以外に置換しておいた方がよい)

PSD書き出しする際のアピアランスの扱い

IllustratorからPSD書き出しする際、「オブジェクトのアウトライン」効果の扱いがポイントです。

「オブジェクトのアウトライン」効果を塗りアピアランスのみに適用した場合、アピアランスを分割しても、テキストはアウトライン化されません。

「オブジェクトのアウトライン」効果を一番上に適用している場合、アピアランスを分割すると、テキストはアウトライン化されてしまいます。

Photoshop書き出したものをPhotoshopで開くと、「オブジェクトのアウトライン」効果を一番上に適用している場合、テキストがアウトライン化されてしまい、Photoshopでテキストとして再利用することができないほか、ビットマップになってしまい、拡大にも適しません。

選択のポイント

  • 使っているバージョンは?
  • 拡大縮小できるか?
  • テキストやオブジェクトのカラーを編集できるか?
  • Illustratorの合成フォントを保持できるか?
  • PSDファイルは重くなるか?
  • Illustratorファイルの修正を反映できるか?
  • 色味を保持できるか?
  • 複数人での作業に対応しやすいか?

そもそものIllustratorドキュメントの制作時に、CCライブラリを多用し、そのライブラリを共有するのが一番シンプルです。

追記

倉澤京章@COMITIA L23bさんからコメントいただきました。ありがとうございます。

IllustratorドキュメントをPhotoshopで使う方法

IllustratorファイルをそのままPhotoshopで使うには、次の方法があります。

  • IllustratorファイルをPhotoshopカンバスにドラッグ&ドロップ
  • [ファイル]メニューの[埋め込みとして配置]をクリック
  • [ファイル]メニューの[リンクとして配置]をクリック

いずれに場合にも、[スマートオブジェクトとして開く]ダイアログボックスが開きます。

『10倍ラクするIllustrator仕事術』(増強改訂版[CS5/CS6/CC/CC 2014対応])

2014年10月に発売。新しいバージョンを使いながらも、古いやり方のまま作業されている中級以上のユーザー向けの書籍。ツールやコマンドなどの基本的な使い方の解説はありません。

2015年3月、8月に増刷。前書(2011年版)と合算すると3万部超のロングセラーとなっています。

改訂版に関する情報

2011年に発売した書籍の改訂版です。

  • 対応バージョンは、CS5/CS5.1/CS6/CC/CC 2014
  • 178ページから78ページ増量の256ページ
  • 金額は180円(だけ)アップの2,380円(税別)

最新版への対応

2016年11月リリースのIllustrator CC 2017への対応版を、2017年2月に発売します。なお、書籍リリース後の追加情報は、サポートページにて公開しています。

全都道府県縦断セミナーツアー

2014年10月に技術評論社から発売された『10倍ラクするIllustrator仕事術』(増強改訂版)のプロモーションのために、全国47都道県にて実施。

47都道府県すべての県での開催が終了しました。ご参加ありがとうございました!

Adobe Creative Stationで「ベテランほど知らずに損してるPhotoshopの新常識」と題して連載しています。

『10倍ラクするPhotoshop仕事術』

2016年に発売予定。

お知らせメール登録

『Webデザインの現場ですぐに役立つ Photoshop仕事術』

2015年3月『10倍ラクするIllustrator仕事術』の兄弟本としてソシムから発売。

  • 1章 制作をはじめる前に(鷹野 雅弘)
  • 2章 Photoshop CC以降でのカンプ作成のベストプラクティス(黒葛原 道)
  • 3章 モバイルにも通用するデザインカンプ制作のイロハ(牧下 浩之)
  • 4章 効率化のためのTips(三浦 将)
  • 5章 見落としがちな基本機能(鷹野 雅弘)

書名の通り、Web向けの内容です。

『10倍ラクするIllustrator仕事術』改訂版

『10倍ラクするIllustrator仕事術』(増強改訂版)は、2011年発売の『10倍ラクするIllustrator仕事術』の改訂版。2014年に技術評論社から発売、現在5刷です。2011年版と合わせて35,000部のロングセラーとなっています。

詳しくはサポートサイトにて。

画像:『10倍ラクするIllustrator仕事術』改訂版

『10倍ラクするIllustrator仕事術』全都道府県縦断セミナーツアー、 47都道府県すべての県での開催が終了しました。ご参加ありがとうございました!

画像:『10倍ラクするIllustrator仕事術』改訂版

5つの「く」

画像:『10倍ラクするIllustrator仕事術』改訂版

DTP Transitのコアとなっている制作へ考え方「ムラなく、モレなく、直しに強く、手数を少なく、美しく」を5つの「く」としてまとめてみました。

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