Illustrator?InDesign?どちらを選択すべきか

この記事は鷹野雅弘によって執筆されました。
公開日:2010年3月 6日、更新日:2016年4月21日
 

先日、次のようなご質問をいただきました。

イラレで作成したデータを印刷したときに「ルビがずれてしまった」という問題が発生しました。
原因は、文章の訂正により行が増えてルビがずれていたのですが、訂正個所より離れていたために気付かなかったということでした。 文章物ならインデザインで作成するのですが、デザイン性の高い物はイラレで作成します。 どのように作るのがベストなのか、或いは、ソフト自体の改良はないものでしょうか?

こちらへの回答をご参考までに。

こちらにも記載しましたが、下記などの点で、InDesignに優位性があります。

Illustratorが劣っているというわけではありませんが、Illustratorはあくまでもパーツ制作のツールというのが、CSの中でのIllustratorの位置付けのようです。

  • ルビ(ふりがな)
  • 段落境界線(段落前後に設定する罫線)
  • 先頭文字スタイル(文字スタイル適用の条件設定)
  • アピアランスを使わずに実現できるフチ文字(デフォルトで線が背面)
  • インライングラフィック(文章中に挿入する画像)
  • 表組み

ページものを前提にしたときには、さらに次に挙げるアドバンテージがあります。

  • マスターページ機能
  • 自動ページ番号
  • ブック(複数のドキュメントをまとめ、ページ番号を通したり、スタイルを同期する)
  • 目次と索引

そのほか、出力を前提とした次の機能などもあります。

  • プリフライト機能(出力前のチェック機能)
  • パッケージ(画像の収集)機能

ソフト自体の改良はないものでしょうか?

私の知る限り、アドビはIllustratorとInDesignの用途を切り分けており、上記についてIllustratorを強化することは当面ないと思われます。

どのように作るのがベストなのか

ルビをはじめとする上記のような要素がある場合、迷わすInDesignを選択されるのがベターだと考えます。

どちらが便利、というより、どちらが事故が少ないか、という観点でしょうか。

ご参考:

後者のあかつき@おばなのDTP稼業録にて触れられているInDesignにはほぼリアルタイムの自動保存機能があるは、アドビのすべてのアプリケーションに搭載して欲しい機能です。

追記(2016年4月):

パッケージ(リンク画像の収集)、自動保存は、Illustrator CCで実装されています。

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