文字にアピアランスを設定する前に、塗りと線をなしにしておく理由(2)

この記事は鷹野雅弘によって執筆されました。
公開日:2011年3月20日、更新日:2013年7月20日
 

文字にアピアランスを設定する前には、塗りと線をなしにしておくことをオススメしています。たとえば「塗り」が生きている場合、次のようなトラブルにつながる可能性があります。

アピアランスを設定する前に、キンアカ(M100Y100)の[塗り]を設定。

app-ng-1.jpg

文字オブジェクト全体を選択し、アピアランスを設定。[塗り]にスミ(K100)を設定。言い換えれば、スミの下にキンアカがある状態。

app-ng-2.jpg

[書式]メニューの[アウトラインを作成]をクリック(command+shift+Oキー)。見た目はスミのまま。[アピアランス]パネルを見ると、「グループ」と表示されていることに注意。

app-ng-3.jpg

グループ選択ツールで一部のオブジェクトを選択すると、「見た目はスミ、[アピアランス]パネルではキンアカ」のようにチグハグな状態。出力時にスミにオーバープリントがかかると、「K100M100Y100」のように出力されてしまう。

app-ng-4.jpg

グループ化を解除すると、スミは消え、元のキンアカだけが残る。

app-ng-5.jpg

参考

追記

「ま、でも、後からアウトライン化したりしないし...」とか、思っていたのですが、IllustratorデータをPDF/X-1aで書き出すと、アピアランスが分割され、やはりスミ文字の下にキンアカの文字が隠れてしまうことになりますので、やはり危険ですね。

追記(2013年7月20日):

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