Illustrator CCで寸法線とかフォント指定などの情報をサクっと描けちゃうSpecctrが最強!

この記事は鷹野雅弘によって執筆されました。
公開日:2013年8月21日、更新日:2015年2月10日
 

Fireworksの機能拡張として開発されていた「Specctr」(スペクター)が、なんとIllustrator CC対応になっています。

SpecctrPreview.png

Specctrを使うことで次のことが可能になります(単位は選択している単位の種類に依存します)。

  • 選択したオブジェクトの幅、高さを計測して寸法線として描画する
  • 2つのオブジェクトの間隔を計測して寸法線として描画する
  • オブジェクトを1つだけ選択しているときには、アートボードの上と左からの距離を計測して描画
  • 選択したオブジェクトの塗りや線、不透明度などの情報を描画する
  • 選択したテキストのフォント、フォントサイズ、塗りなどの情報を描画する

Web制作を行われている方なら説明不要だと思いますが、カンプなどを作成するとき、ビジュアルデザイナーからコーダーへの申し送りの際に、むちゃくちゃ重宝します。

しくみがよくわからないんだけど、不思議なのが引き出し線が自動で移動すること。これ、Illustratorの基本機能として欲しいんですけど....

Specctrデモ from swwwwitch on Vimeo.

アートボードの大きさ変更にも重宝します!

Specctr-1.png

Illustratorで、アートワークに合わせてアートボードの大きさを変更するには、[オブジェクト]メニューの[アートボード]→[選択オブジェクトに合わせる]というコマンドを利用することができますが、天地左右に3mmずつマージンを取る、といったことができません。

Specctrの[EXPAND CANVAS]を使うと、指定した値でアートボードを大きくすることができるようになります。ただし、単位はピクセルのみ。

なお、[EXPAND CANVAS]のようにアートボードでなく、キャンバスとなっているのは、元々Fireworksの機能拡張だった名残です。

artboard-workflow.png

20ドルOFFのセール中

49ドルのPro版と、機能が限定された無償のLite版があります。なお、現在、Pro版は、20ドルOFFのSummer Sale中(決済画面でクーポンコード「SUMMERSALE」を入力する必要があります)。

Specctr-2.png Specctr-3.png

参考リンク

Fireworksのものが多いのですが、下記のリンク先もぜひご参考にされてください。

現在、Specctrは、Fireworks、Illustratorだけでなく、Photoshop、InDesignに対応しています。

追記(2015年1月4日):

「Specify!」というスクリプトを使うと、(Specctrを使わなくても)選択しているオブジェクトの幅や高さの寸法線を挿入することができます(無償)。

こちらのページの下の方に記載されていますが、直リンクはこちら

線幅がついている場合、これを無視してパスの大きさのみで測るようですので、ご注意ください。

YouTube

DTP TransitのYouTubeチャンネルです。1分前後のクイックTipsを投稿しています。

チャンネル登録

Twitter

本サイトの記事以外に、小ネタやタイムリーな話題などをツイートしています。

マンスリーでまとめています。

『10倍ラクするIllustrator仕事術』改訂版

『10倍ラクするIllustrator仕事術』(増強改訂版)は、2011年発売の『10倍ラクするIllustrator仕事術』の改訂版。

2014年に技術評論社から発売、現在6刷。2011年版と合わせて38,000部のロングセラーとなっています。

詳しくはサポートサイトにて。

画像:『10倍ラクするIllustrator仕事術』改訂版

Illustrator CC 2021(2020年10月リリース)への対応版準備中です。全ページ書き換えていますので、2021年版を待たずに、2014年版を(も)ご購入ください。

お知らせメールへの登録はこちら

お問い合わせ

このページの上部に戻る