Adobe Creative Stationの連載「ベテランほど知らずに損してるIllustratorの新常識」にて公開したテキスト編の補足
Adobe Creative Stationで鷹野 雅弘(スイッチ)が連載している「ベテランほど知らずに損してるIllustratorの新常識」で公開されたCC以降、テキストの扱いで変わったこと」の記事の補足です。
全体像
DTP Transitの関連エントリー
- ようやく、ようやく、ようやく!実装されたIllustratorの文字選択関連の機能強化 - DTP Transit
- Illustrator、InDesign、Photoshop、CCでのフォント関連の機能強化(お気に入り、検索) - DTP Transit
- Illustrator CC以降のフォント選択 - DTP Transit
- Illustratorでフォントの強調表示にcommand+Tを設定すると一石二鳥 - DTP Transit
互換性問題
Illustrator CC以降は、同じドキュメントバージョン(v.17)になっています。
ところが、Illustrator CC 2014以降、「均等配置(最終行左揃え)」適用時の強制改行を挿入した行が左揃えから、強制的に均等配置されるようになりました。
この際、互換性に関して次のようになっています。
- Illustrator CCで作成したドキュメントを、Illustrator CC 2014以降で開くと、アラートは表示されず、強制的に均等配置された状態で開きます。
- Illustrator CC 2014以降で作成したドキュメントをIllustrator CCで開き、テキストを編集する際に、次のアラートが表示されます。テキストを編集しない限り、開くだけでは文字組みは変更されません。
キーボードショートカットで[文字]パネルのフォントリストを開く
Illustratorの強調表示にcommand+Tを設定することで、次のようになり、とてもはかどります。
- [文字]パネルが表示されていないときには、[文字]パネルが開き、[フォント]フィールドがハイライトされる
- [文字]パネルが表示されているときには[フォント]フィールドがハイライトされる
ついでに、フォントリストを開くところまで、キーボードショートカットで行いたいのですが、デフォルトではできません。
Keyboard Maestroで解決する
Keyboard Maestroには「ビットマップ画像と一致する領域をクリックする」という機能があるので、これを使うことで、フォントリストを開く操作にキーボードショートカットを設定することができます。
Illustrator CCでの実装が遅れていること
次の点で、Photoshopに遅れを取っています。
- マッチフォント(ビットマップ画像からフォント名を推測する機能)
- Color Font対応
比較表
Illustrator、Photoshop、InDesignでのフォントまわりの機能の実装を比較してみました。
Illustrator | Photoshop | InDesign | ||
---|---|---|---|---|
ライブプレビュー | ● | ● | × | |
合成フォント | ● | × | ● | |
字形ミニパネル | ● | ● | ● | |
環境設定でOFFに | × | × | × | |
最近使用した フォント | [書式]メニューの [最近使用したフォント] | ● | × | × |
[書式]メニューの [フォント](メニュー内) | ● | ● | ● | |
フィルター | お気に入り | ● | ● | ● |
分類(種類) | ● | ● | × | |
類似フォント | ● | ● | × | |
Typekit | ● | ● | ● | |
検索 | 任意文字検索 | ● | × | ● |
頭文字検索 | ● | × | ● | |
ハイブリッド | × | ● | × | |
マッチフォント(フォント識別) | × | ● | × | |
スタイル | 段落スタイル | ● | ● | ● |
文字スタイル | ● | ● | ● | |
先頭文字スタイル | × | × | ● | |
正規表現スタイル | × | × | ● | |
行スタイル | × | × | ● | |
カラーフォント | × | ● | × |