DTP Booster 005(Tokyo/090827)が終了

この記事は鷹野雅弘によって執筆されました。
公開日:2009年8月29日、更新日:2014年3月 6日
 

DTP Transitも一枚噛んでいるDTP Booster 005(Tokyo/090827)が終了しました。今回は、InDesign特集。

InDesign上で作れるグラフィカルなページの制作方法と、ユーティリティを使っての作業効率化の方法 ~ゲーム雑誌・スキー雑誌の現場から~

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トップバッターは、Design × Lifehack × CrossOver Labの杏珠さん。InDesignの文字オブジェクトにダミーオブジェクト(塗り・線なしのフレーム)を加えてグループ化し、複数の効果を設定するTipsや、図版の下のキャプションのフレームの配置をスクリプト(「snap_caption」)で行う方法、入稿直前に配置された画像を100%にリサイズして貼り直す仕上げ屋などを紹介しつつ、作業の効率化の方法や便利な機能の使い方をクリエイティブに考えてどん欲に取り入れる事。と〆ました。

あえてInDesignの常識に軽〜くツッコミを入れる

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続いては、なんでやねんDTPの大石十三夫さん。InDesignに用意されているオプティカル、メトリクス、プロポーショナルメトリクス、文字ツメなど自動カーニングなどの挙動をロジックに解説。

「いや、こっちの方がキレイだから」という主観の前に、なぜ、この数値になるのか、という理詰めの解説は説得力がありました。

このような大人数のセミナーには初出演ということもあり、借り物のマシンでの作業ということもあり、(そのような条件がなくても、突発的なトラブルが発生するのがセミナーの常なのですが)そのような事態にも、大阪人的な対応で切り返していく様がインパクトありました。

大石さんがデモされていたように、実際、フォントによってもその結果が異なり、ややこしい状況です。InDesign CS4といえば、バージョン6.0。リリースからも10年近く経ちますが、いまだに文字組み関するベストプラクティスの決定打がない状況というのは憂うべき状況だと考えます。

作り手サイドの状況共有もまだまだですが、その声をInDesignに反映させ、InDesignも変化(進化)していくべきではないでしょうか?

InDesignの10問20答 〜2009夏の陣〜

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トリは、InDesign関連では知らない人はいないであろう森 裕司さんと市川 せうぞーさん。10のお題に「YUJI流」「せうぞー流」のやり方で答えるという2人大喜利。

過去にもInDesign Conference、DTPの勉強部屋(名古屋)で発表されたものですが、InDesign CS4だったらこうする、というアプローチを加えてアップデートされたものです。

それぞれのTipsも重要ですが、ただチカラワザで対処するだけでなく、いかに早く、いかにミスを少なく終わらせるか、を考えながらいろいろなアプローチを考えていくというのは、InDesignに限らず、仕事全般に対して必要なですよね。このあたり、最初の杏珠さん のセッションからひとつストーリーがつながりました。

まとめ

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月末で平日、という条件にもかかわらず、お申し込み開始から、3日ほどで100名の枠が埋まりました。

まだまだInDesignには、このような場が必要ですね。また、企画していきますので、よろしくお願いいたします。 最後に、コメントしましたが、こんなことを考えています。

  • その場で「これを組んでください」とマテリアルを渡して、組んでいく様を見るLIVE組版。ワークフロー、特に初期段階でも段落スタイルの設計などを見てみたい
  • PDF入稿に関するトラブル集。だからNG、ではなく、実際に、このような問題が生じているので、ここを踏まないようにすればOK、という事例をまとめたもの

なお、DTP Booster 005(Tokyo/090827)は会場提供をはじめとして、大塚商会さんのバックアップによって実現できました。セミナー参加費も低価格にできました。ありがとうございます。

次のブログなどで取り上げていただきました。

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