便利そうでいて、少し残念なInDesign CC 2015のミニ字形パネルをオフにする

この記事は鷹野雅弘によって執筆されました。
公開日:2016年2月 6日、更新日:2017年1月23日
 

InDesign CC 2015には、ミニ字形パネルという機能が追加されました。

文字を編集している際、選択している文字に対する異体字などが、小さいパネルとして表示されるというものです。

なかなかいいアイデアだなと思いつつ、次の点で残念です。

  • [字形]パネルにアクセスしたいような場面でないときには邪魔でしかない
  • 表示される候補が少なすぎる

候補が少ない場合には、ミニ字形パネルの右端の三角ボタンをクリックすれば[字形]パネルが開きます。だったら、キーボードショートカットで[字形]パネルを表示/非表示した方が早い。

ちなみに、上記の(「1」の)場合、ミニパネルでは5つしか表示されませんが、[字形]パネルを開くとこれだけあります。

ミニ字形パネルを無効にするには

環境設定の[高度なテキスト]カテゴリの[文字の前後関係に依存するコントロール]で[異体字で表示]、[分数で表示]オプションのチェックをはずします。

InDesign CC 2015の[字形]パネル

ミニパネルはさておき、InDesign CC 2015の[字形]パネルでは、名前、UnicodeまたはGIDの値、特定の文字による検索が可能になっています。

字形パネルに関してのリクエスト

[字形]パネルを呼び出すと、「すべての字形を表示」がデフォルトになっていますが、「選択された文字の異体字を表示」を使うケースが圧倒的に多いのではないでしょうか?…

一見、ポップアップメニューの一番上にあるように見えるので、「選択された文字の異体字を表示」があることに気付かない人もいるかもしれません。わかっていても、いつもアレ?と思ってしまいますし、何より、変更するのが面倒です。

追記(2016年12月4日):

InDesign CC 2017で[異体字、分数、上付き序数表記、合字で表示]のように、環境設定のオプション名が変更されています。

Photoshop

PhotoshopでもCC 2015.5(2015年6月リリース)からカンバス上の字形切り替えという名称で実装されています。

環境設定の[テキスト]カテゴリ、[テキストレイヤーの字形切り替えを有効にする]にて、オフにできます。

Illustrator

Illustratorは2016年11月リリースのIllustrator CC 2017から実装されています。

InDesign、Photoshopと異なり、Illustratorのみ、この機能をオフにすることができません。

[文字タッチツール]を利用中も出現してしますので、ちょっと残念な感じです…

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