iPad(Retinaディスプレイ)で電子書籍フォーマットとしてのPDFが再評価される、と予想

この記事は鷹野雅弘によって執筆されました。
公開日:2012年3月15日、更新日:2014年3月 6日
 

明日発売予定の新しいiPadは、Retinaディスプレイになります。

iPhone 4から採用したこのディスプレイの解像度は326ppi(iPadは264ppi。「えっ?印刷物!?」って感じですよね。iPhone 4をお使いになった方はわかると思いますが、iPhoneのSafariで(iPhone用に最適化されていない)フルサイズの画面を見ても小さい文字が読めてしまいます。

重くなったし、性能が上がっただけじゃん、って声もあるけど、iPadのRetinaディスプレイ化は大きなブレイクスルーになると考えています。

最近、書籍のチェックをiPad+GoodReaderで行っているのですが、これまで細かいところは拡大しながら進めていました。しかし、Retinaディスプレイになると拡大すら不要になるでしょう。つまり、電子書籍のユーザーエクスペリエンスが大きく変わるはずです。言い換えれば、電子書籍用に、大きめの文字サイズで再レイアウトしたりといった配慮が不要になります。

電子書籍から取り残された感のあるPDF。 アドビもその価値をわかっていないみたいだけど、LiveCycleソリューションと組み合わせて、「買った人だけ読める」、「期間限定で読める」、「自動でアップデートできる」などの付加価値をアピールしていけば、復権するかもしれない、と思ったり。

いろいろな電子書籍のフォーマットが出てくるのはいいけど、買ったデバイスでしか見られないのは不便きわまりない。Mac/PCでも読めるべき。Kindleの成功の要因について、もっときちんと学ぶべきだと思うのです。

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