第160回 バンフーセミナーが終了しました

この記事は鷹野雅弘によって執筆されました。
公開日:2014年10月23日、更新日:2017年1月25日
 

2014年10月22日にベルサール神保町で第160回 バンフーセミナーが開催され、「IllustratorユーザーのためのInDesign入門 2014(後編)」セッションを鷹野雅弘(スイッチ)が担当しました。

vanfu160-pic.jpg

ご参加いただいた方は、ぜひ、アンケートへの回答をお願いします(デモデータなどをお送りします)。アンケートの回答期限は、10月26日の19時です(セミナーの感想などをフィードバックいただきたいので、アンケートにはセミナーに参加された方のみご回答ください)アンケート回答の受付は終了しました

いただいた質問への回答など

休憩時間や終了後、アンケートでいただいた質問への回答です。

InDesignで総ルビを振りたい

エル・シー・エスさんの「Ruby Manager」をお試しください(体験版あり)。

お金をかけずに行うには、タグ付きテキストとスクリプトを使う方法があります。

先頭文字スタイルを使って、パーレンの中だけに自動的に文字スタイルを適用するにはどのようにすればいいですか?

「で区切る」「を含む」を使い分けつつ、「繰り返し」を使います。こちらをご参照ください。

画像(とキャプション)を文字と一緒に移動させたい場合には、どうすればいいですか?

こちらをご参照ください。

インストールされているハズのフォントが、メニューに出てきません。

フォントキャッシュの再構築を行ってみてください。Windowsでは「FNTCACHE.DAT」 、Mac OSでは「AdobeFnt16.lst」というファイルを削除すると、フォントキャッシュが再構築されます。

段落スタイル名にWeb的な名前を付けるとのことですが、本文中で1文字下げたりなどのバリエーションにはどのように対応していますか?

Webのクラスの命名規則に従い、「h1」「h1.lead」のように「.」+「英数字」にて付けています。

InDesign CS5.5で作ったデータをInDesign CCで開いてしまいました。保存せずに閉じましたが、手遅れでしょうか

(保存しない限りは)まったく問題ありません。

ブログ記事をプリント用のデータにしたい。いい方法はありますか?

ありません。[A]テキストデータで書き出して、InDesignでスタイルを当てながら整形していくか、[B]HTMLデータのタグを検索条件にして、事前に仕込んだ段落スタイルに一括置換するなどの対応が必要です。

なお、InDesign→Webの場合、InDesignの段落スタイルには[タグを書き出し]でタグをマッピングできるので、少しだけラクです。

InDesignの書籍を推薦して欲しい

1冊だけなら『神速InDesign』をオススメします。

option+スペースでの[手のひらツール]への切り換えが「ことえり」で行えない

検証したところ、OS X Mavericks+InDesign CC 2014では問題ありませんでした。ご利用の環境をお知らせいただければ改めて検証いたしますが、ATOKなどの有償のものを使えない場合には、Google 日本語入力を使うのもよいかもしれません。

フルレジュメ

InDesignの表組み

表スタイルを理解するためには、段落スタイルとセルスタイルとの関係を把握する必要があります。

  • 表はセルで構成されます。セルの塗りや罫線などの設定は「セルスタイル」に登録する
  • 各セルの書式情報は、セルスタイルに段落スタイルを登録する

段落スタイル

  • 選択範囲にスタイルを適用
  • 基準:段落スタイルの継承(引継ぎ)
  • 次のスタイル
  • キーボードショートカット
  • 箇条書き(記号)
  • 箇条書き(自動番号)→レベルに注意
  • 振り直し自動番号

段落スタイルと文字スタイル

条件を設定し、それに応じて、文字スタイルを自動的に適用することができる

  • 先頭文字スタイル
  • 正規表現スタイル
使いどころ
  • 対談記事の先頭の名前(話し手)のみフォント、カラーを変更する(先頭文字の終了文字)
  • パーレン内のみ、文字サイズを下げる
  • インライングラフィックの前後を広げる
  • 英数字のみ言語を「英語」にする

見開きページの作成

検索置換

カテゴリ

  • テキスト
  • 正規表現
  • 字形
  • オブジェクト
  • 文字種変換

検索スコープ

  • ドキュメント
  • すべてのドキュメント
  • ストーリー
  • ストーリーの最後へ

キーボードショートカットと[逆方向]オプション

  • [検索と置換]ダイアログボックスを開く
  • [次を検索]:command+option+F
  • [逆方向]:なし(command+option+X)

[逆方向]オプションは、InDesign CC 2014から

用途

テキストの検索置換以外に、次のような応用が可能です。

  • マーカー(■■)を段落スタイルに変換
  • インライングラフィックに変換(クリックボードの内容:^c)

クエリ

検索置換の設定は「クエリ」として保存し、呼び出すことができる

プライマリーテキストフレーム

InDesign CS6からの機能

これまでの問題点

マスターページでのテキストフレームのサイズ変更が反映されない マスターページを再適用すると、テキストフレームが重なる

違い

  • [マスターにテキストフレーム]→[プライマリーテキストフレーム]
  • ドキュメントページ上にも自動的にテキストフレームが作成される
  • マスターページ上に「プライマリテキストフロー」アイコンが表示される

画像(配置と調整)

基本

フレームを選択して配置 配置(フレームが作成される) 複数ファイルを選択して、配置時ドラッグし、グリッドを作成する 埋め込みも可能

キーボードショートカット

  • 配置:command+D
  • リンクパネル:command+shift+D

内容(コンテンツ)と(親の)フレームの選択の切り換え

  • 親のフレーム:esc
  • 内容:shift+esc(またはダブルクリック)

内容(コンテンツ)の移動

  • 内容を選択すると、マウスポインターが[手のひらツール]になる

内容(コンテンツ)の移動:コンテンツグラバー

  • 親のフレームに切り換えずに調整できる
  • shiftキーを併用して、移動方向を45度単位で制限
  • [表示]メニューの[エクストラ]→[コンテンツグラバー]で非表示にできる

内容(コンテンツ)の拡大・縮小

command+option+<(>)

[オブジェクト]→[オブジェクトサイズの調整オプション]

  • フレームに均等に流し込む(command+option+shift+C)
  • 内容を縦横比率に応じて合わせる(command+option+shift+E)
  • フレームを内容に合わせる:
  • 内容をフレームに合わせる:縦横比が変わるので注意
  • 内容を中央に合わせる

フレーム調整オプション

  • なし
  • 内容をフレームに合わせる
  • 内容を縦横比率に応じて合わせる
  • フレームに均等に合わせる

マスク

選択範囲内へペースト シェイプを変換

オブジェクトスタイル

フレーム調整オプションは、オブジェクトスタイルに含めることができる

参照リンク

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