Illustratorで文章を扱うとき(文字組版)
Illustratorで文章を扱うとき、矩形エリアに文字を流し込んだままではなく、次の4点は、最低限設定します。
- 行送りの設定
- 均等配置(行頭行末揃え/ジャスティファイ)
- 禁則
- 文字組み(約物前後や和欧間のスペースの設定)
逆を言えば、Illustratorではポイントテキスト(文字ツールでクリックして入力したテキストオブジェクト)を前提としています。
- デフォルトの[行送り]は、文字サイズの175%に設定されています。「(14.4pt)」のように()付きで表示されているときには「自動」行送りになっています。1行あたりの文字数に応じて調整します。
CS以前のIllustratorや、バージョン互換を行ったドキュメントによっては自動行送りが欧文に準じた120%になってしまいます。120%では行送りは狭すぎます。日本語では150-190%程度に設定します。 - [段落]パネルの[均等配置(最終行左揃え)]をクリックして、行頭行末揃え(ジャスティファイ)に設定。
キーボードショートカットは⌘+shift+J。 - そのままだと、行頭に「、」「。」が来たりすることがあるので、「弱い禁則」または「強い禁則」のどちらかの禁則処理を設定。
「強い禁則」を設定すると、拗促音(「ゥ」「ー」など)も対象になります。 - [文字組み]に「約物全角」などを設定します。
- 英数字の前後が空きすぎてしまうので、新規セット(複製)を作成し、和欧間を「八分」(12.5%)に変更しています。
文字組みアキ量設定は、それだけでモンスターなトピックです。IllustratorとInDesignのそれでは、いろいろと異なるのですが、「なんでやねんDTP」さんの下記の記事などが参考になります。
なんと!Illustrator用の文字組みアキ量設定を作ってくださいました!
追記:
実験る〜む Illustratorの自動行送り数値さんにてご指摘いただき、手順1を修正しました。ご指摘ありがとうございました。