Illustrator CS5の新機能/差異

この記事は鷹野雅弘によって執筆されました。
公開日:2010年9月25日、更新日:2014年4月24日
 

ちょっとタイミングをはずしてしまいましたが、Illustrator CS5についてのメモです。

差異

  • 数値入力の際、2バイトでの入力が可能になった
  • command+クリックで背面のオブジェクトを選択(環境設定で切り替え、デフォルトはオン)
  • 「トリムマークを作成」フィルタが正式に復活([オブジェクト]メニュー内)
  • グリフレットに関する機能が削除(つまり、SINGが正式廃止)
  • 「パスファインダ」が「パスファインダー」になるなど、音引きがついた
  • ルーラ(定規)の基点(原点)が左上になった
  • ルーラの基点をドキュメント/アートボードで切り替え可能になった(command+option+R)
  • ヘルプに[Illustratorサポートセンター]が追加
  • アートブラシに[ガイド間で伸縮]機能が付加。グラフのデザイン(棒グラフをアートワークで置換する機能)のように、オブジェクト全体でなく、ガイド間で伸縮するようになった

新機能

  • 標準描画/背面描画/内側描画(ツールボックス下部)
  • 透明グラデーションメッシュ
  • 遠近機能
  • 解像度非依存の効果(Rasterize Independent Effects)
  • Illustratorドキュメント内での9スライスの拡大縮小が可能
  • パスの連結:選択ツールのままで実行可能

こちらのエントリー(オープンパスの連結について(お詫びと訂正))もご参照ください。

線の強化

ピクセルパーフェクト(Web向けの機能強化)

  • ドキュメントプロファイルで「Web」を選択すると、[新規オブジェクトをピクセルグリッドに整合]にチェックが入る(変形パネルメニューから変更可能) ※[変形]パネル内に[ピクセルグリッドに整合]でオブジェクトに設定可能
  • 選択→オブジェクト→ピクセルグリッドに未整合
  • 線だけのオブジェクトもにじまない
  • 600%以上の拡大率でピクセルグリッドが表示
  • テキストのアンチエイリアス:なし/シャープ/鮮明/強く

こちらのエントリー(Illustratorのドキュメントプロファイル(プリント/Web)の差違 )もご参照ください。

新しいツール

  • 線幅ツール
  • シェイプ形成ツール
  • 遠近グリッドツール

複数のアートボード関連の機能強化

こちらのエントリー(Illustrator CS5での複数のアートボードの強化点まとめ - DTP Transit)もご参照ください。

  • ほかのアートボードの同じ座標に配置する[同じ位置にペースト]コマンドが追加
  • [すべてのアートボードにペースト]が追加
  • [アートボード]パネルが追加(アートボードの名称変更はレイヤーの挙動と異なり、パネルメニューのアートボードオプション、またはコントロールパネルで設定)
  • [アートボード]パネルメニュー、または、[オブジェクト]→[アートボード]から[再配置]が可能に
  • [オブジェクト]→[アートボード]のサブメニューから[オブジェクト全体に合わせる]、[選択オブジェクトに合わせる]を実行可能(以前は、[コントロール]パネル内のポップアップから)
  • 複数のアートボードを個別のAIファイルに保存

参考

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