Illustrator CS5の新機能/差異
ちょっとタイミングをはずしてしまいましたが、Illustrator CS5についてのメモです。
差異
- 数値入力の際、2バイトでの入力が可能になった
- command+クリックで背面のオブジェクトを選択(環境設定で切り替え、デフォルトはオン)
- 「トリムマークを作成」フィルタが正式に復活([オブジェクト]メニュー内)
- グリフレットに関する機能が削除(つまり、SINGが正式廃止)
- 「パスファインダ」が「パスファインダー」になるなど、音引きがついた
- ルーラ(定規)の基点(原点)が左上になった
- ルーラの基点をドキュメント/アートボードで切り替え可能になった(command+option+R)
- ヘルプに[Illustratorサポートセンター]が追加
- アートブラシに[ガイド間で伸縮]機能が付加。グラフのデザイン(棒グラフをアートワークで置換する機能)のように、オブジェクト全体でなく、ガイド間で伸縮するようになった
新機能
- 標準描画/背面描画/内側描画(ツールボックス下部)
- 透明グラデーションメッシュ
- 遠近機能
- 解像度非依存の効果(Rasterize Independent Effects)
- Illustratorドキュメント内での9スライスの拡大縮小が可能
- パスの連結:選択ツールのままで実行可能
こちらのエントリー(オープンパスの連結について(お詫びと訂正))もご参照ください。
線の強化
- 破線設定時:[長さを調整しながら、線分をコーナーやパス先端に合わせて整列]オプション(Illustrator CS5:線の強化で破線のコーナーがキチっと揃うようにはなったのですが... )
- [線]パネル内で矢印の付加が可能、また、矢印の先端位置を調整可能
ピクセルパーフェクト(Web向けの機能強化)
- ドキュメントプロファイルで「Web」を選択すると、[新規オブジェクトをピクセルグリッドに整合]にチェックが入る(変形パネルメニューから変更可能) ※[変形]パネル内に[ピクセルグリッドに整合]でオブジェクトに設定可能
- 選択→オブジェクト→ピクセルグリッドに未整合
- 線だけのオブジェクトもにじまない
- 600%以上の拡大率でピクセルグリッドが表示
- テキストのアンチエイリアス:なし/シャープ/鮮明/強く
こちらのエントリー(Illustratorのドキュメントプロファイル(プリント/Web)の差違 )もご参照ください。
新しいツール
- 線幅ツール
- シェイプ形成ツール
- 遠近グリッドツール
複数のアートボード関連の機能強化
こちらのエントリー(Illustrator CS5での複数のアートボードの強化点まとめ - DTP Transit)もご参照ください。
- ほかのアートボードの同じ座標に配置する[同じ位置にペースト]コマンドが追加
- [すべてのアートボードにペースト]が追加
- [アートボード]パネルが追加(アートボードの名称変更はレイヤーの挙動と異なり、パネルメニューのアートボードオプション、またはコントロールパネルで設定)
- [アートボード]パネルメニュー、または、[オブジェクト]→[アートボード]から[再配置]が可能に
- [オブジェクト]→[アートボード]のサブメニューから[オブジェクト全体に合わせる]、[選択オブジェクトに合わせる]を実行可能(以前は、[コントロール]パネル内のポップアップから)
- 複数のアートボードを個別のAIファイルに保存
参考