Illustrator CS5でちゃんと使えるようになった9スライス

この記事は鷹野雅弘によって執筆されました。
公開日:2010年10月 8日、更新日:2011年4月19日
 

これまでFlashへのデータ移行のために設定するだけだったシンボルの9スライスオプションですが、Illustrator CS5では、Illustrator内で使えるようになっています(Flash、Fireworksでは数バージョン前から実装済み)。

たとえば、次のようにタブがあったり、角丸などが設定されているオブジェクトを拡大縮小すると、タブの大きさや角丸まで変形されてしまいます。

9slice-0.gif

9スライスを使うと、文字通りオブジェクトを3マス×3マスの9スライスに分割して、四隅の形状を保ったまま拡大縮小が可能になります。

直し(修正)に強いデータ作り、という観点から、この9スライスはかなりポイント高いです。

シンボルの登録

  1. 9スライスを設定したいオブジェクトを選択し、[シンボル]パネルの[新規シンボル]ボタンをクリックします。
  2. [シンボルオプション]ダイアログボックスが開くので、[9スライスの拡大・縮小用ガイドを有効にする]オプションにチェックをつけ、[OK]をクリックします。
    9slice-1-s.gif
  3. シンボルが登録されます。
    9slice-2.gif

9スライスの拡大・縮小用ガイドの修正

  1. シンボルに変換したオブジェクトをダブルクリックします。
  2. アラートが表示されますが、[OK]をクリックします。
    9slice-3-s.gif
  3. 9スライスのガイド表示されます。
    9slice-4.png
  4. 9個に区切られた領域のうち、変形したくない四隅を意識しながら、ガイドをドラッグして移動します。
    9slice-5.gif
  5. アートボードの余白でダブルクリックして、シンボルの編集を終了します。

9スライドの使い方

  1. オブジェクトを選択し、バウンディングボックスのハンドルをドラッグします。
    9slice-6.gif
  2. 9スライスの四隅が保持されたまま変形されます。
    9slice-7.gif

注意点など

Fireworksでは配置した画像に対しても9スライスによる変形を実行できますが、Illustrator CS5では(画像を埋め込んでいても)意図通りに変形できません。

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