透明の背景に白い文字を入力する
仕事柄、黒バックのKeynoteプレゼンテーションの材料として、Illustratorでパーツを作る機会が多い。当然、文字などのカラーは「白」になるわけですが、Illustratorでのデフォルトでは、ドキュメントの紙色が白なのでそのままでは見えない。これに関して考えてみたい。

[対策1]
背面のレイヤーに、大きな長方形を描画し、黒に設定する。オブジェクトまたはレイヤーをロック。
→ 悪くないアイデアですが、長方形からはみ出す場合などに、ロックをはずして長方形を大きくする必要が生じる。もちろん、それが不要なほど大きな長方形を作っておけばよい、とも言えますが...

[対策2]
メニューバーの[表示]→[透明グリッドを表示]を選択して、透明グリッド(灰色と白の市松模様)を表示する。読めなくはないが、編集作業は困難。

[対策3]
メニューバーの[ファイル]→[ドキュメント設定]を選択して、[透明]セクションを表示。[グリッドサイズ]を「小」に変更。
![画像:[ドキュメント設定]の[透明]でグリッドサイズを変更する](https://www.dtp-transit.jp/images/tranparent_grid24.gif)
ちょっとはマシだが、やはり厳しい。

[対策4]
メニューバーの[ファイル]→[ドキュメント設定]を選択して、[透明]セクションを表示。[グリッドカラー]を「暗」に変更。
![画像:[ドキュメント設定]の[透明]でグリッドカラーを変更する](https://www.dtp-transit.jp/images/tranparent_grid27.gif)
かなりいい感じ。

[対策5]
メニューバーの[ファイル]→[ドキュメント設定]を選択して、[透明]セクションを表示。グリッドを構成するカラーを同じカラーに設定する
![画像:[ドキュメント設定]の[透明]でグリッドを構成するカラーを同じカラーに設定する](https://www.dtp-transit.jp/images/tranparent_grid30.gif)
設定したカラーが背景色となる。[対策1]のように、途切れることもない。
![画像:設定したカラーが背景色となる。[対策1]のように、途切れることもない。](https://www.dtp-transit.jp/images/tranparent_grid25.gif)
[番外編]
[ドキュメント設定]の[透明]セクションには、[紙色のシミュレート]という項目がある。これにチェックをつける。
![画像:[紙色のシミュレート]にチェックをつける。](https://www.dtp-transit.jp/images/tranparent_grid29.gif)
透明グリッドを隠せば(メニューバーの[表示]→[透明グリッドを隠す]をクリック)、グリッドを構成するカラーの上のカラーが背景色になる。
印刷では、白というインキはないため、白い文字は透明になってしまう。

紙色のシミュレートは、白文字の場合には使えない。
追記(2024年5月26日)
リライトしました。

