透明の背景に白い文字を入力する

この記事は鷹野雅弘によって執筆されました。
公開日:2007年11月23日、更新日:2013年4月30日
 

仕事柄、黒バックのKeynoteプレゼンテーションの材料として、Illustratorでパーツを作る機会が多い。当然、文字などのカラーは「白」になるわけですが、Illustratorでのデフォルトでは、ドキュメントの紙色が白なのでそのままでは見えない。これに関して考えてみたい。

画像:白い文字を入力した。これでは読めない。

[対策1]

背面のレイヤーに、大きな長方形を描画し、黒に設定する。オブジェクトまたはレイヤーをロック。
→ 悪くないアイデアですが、長方形からはみ出す場合などに、ロックをはずして長方形を大きくする必要が生じる。もちろん、それが不要なほど大きな長方形を作っておけばよい、とも言えますが...

画像:黒い長方形を背面においた。長方形の大きさによっては、はみ出してしまう。

[対策2]

メニューバーの[表示]→[透明グリッドを表示]を選択して、透明グリッド(灰色と白の市松模様)を表示する。読めなくはないが、編集作業は困難。

画像:透明グリッドを表示してみた。編集作業は困難。

[対策3]

メニューバーの[ファイル]→[ドキュメント設定]を選択して、[透明]セクションを表示。[グリッドサイズ]を「小」に変更。

画像:[ドキュメント設定]の[透明]でグリッドサイズを変更する

ちょっとはマシだが、やはり厳しい。

画像:透明グリッドの大きさを変更してみた。ちょっとはマシだが、やはり厳しい。

[対策4]

メニューバーの[ファイル]→[ドキュメント設定]を選択して、[透明]セクションを表示。[グリッドカラー]を「暗」に変更。

画像:[ドキュメント設定]の[透明]でグリッドカラーを変更する

かなりいい感じ。

画像:透明グリッドのカラーを変更してみた。かなりいい感じ。

[対策5]

メニューバーの[ファイル]→[ドキュメント設定]を選択して、[透明]セクションを表示。グリッドを構成するカラーを同じカラーに設定する

画像:[ドキュメント設定]の[透明]でグリッドを構成するカラーを同じカラーに設定する

設定したカラーが背景色となる。[対策1]のように、途切れることもない。

画像:設定したカラーが背景色となる。[対策1]のように、途切れることもない。

[番外編]

[ドキュメント設定]の[透明]セクションには、[紙色のシミュレート]という項目がある。これにチェックをつける。

画像:[紙色のシミュレート]にチェックをつける。

透明グリッドを隠せば(メニューバーの[表示]→[透明グリッドを隠す]をクリック)、グリッドを構成するカラーの上のカラーが背景色になる。
印刷では、白というインキはないため、白い文字は透明になってしまう。

画像:透明グリッドを隠すと、グリッドカラーに設定したカラーが背景色になる。白い文字は消えてしまう。

紙色のシミュレートは、白文字の場合には使えない。

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