InDesignの「変形シーケンス」は、インスタントなアクション

この記事は鷹野雅弘によって執筆されました。
公開日:2013年12月20日、更新日:2013年12月22日
 

かねてから「InDesignにアクションがあればな〜」と夢想しているわけですが、今後も実装されそうにありません。そして、もうひとつ、「オブジェクトスタイルに、フレームの幅や高さを指定できたらな〜」と思っていたのですが、これらの解決のヒントになるのが「変形シーケンス」です。

  1. フレーム(A)を選択し、幅(W)、高さ(H)を設定する
  2. 変更したいフレーム(B)を選択し、[オブジェクト]メニューの[変形の再実行]→[変形シーケンスを再実行]をクリックする(またはcommand+option+4キー)

その結果、フレームBがフレームAと同じ大きさになります。

[オブジェクト]メニューの[変形の再実行]→[変形を再実行]だと、最後に行った操作(Hだけなど)しか、再現されません。

コマンド名対象操作キーボードショートカット
変形を再実行選択しているオブジェクト1操作なし
変形を個別に再実行個別1操作なし
変形シーケンスを再実行選択しているオブジェクト複数の操作command+option+4
変形シーケンスを個別に再実行個別複数の操作なし
  • command+shift+4キーの「4」キーは、テンキーの方では使えません。
  • 複数オブジェクトを選択して、[変形を再実行]を行うと、グループ化されたような感じで実行されます。
  • [変形を再実行]は、Illustratorでいうcommand+D([変形の繰り返し])にあたります。

シーケンスがどこまで記録するかについては、ヘルプにて、次のように記述されています。

InDesign では、別のオブジェクトを選択するか、別の処理を実行するまで、変形がすべて記録されています。

ご参考:

「変形を再実行」は、InDesign CS2からの機能で、キーボードショートカットが異なっていたみたいですね([変形を再実行]にキーボードショートカットがアサインされていた)。

アクションのようにシーケンスの内容確認も、それを記録して残すこともできないので使い捨てのアクションのような位置づけです。

「使い捨てのアクション」は言い得て妙ですね。

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