Illustratorで複数行のテキストを1行にしたり、行ごとに分割したり、分割したテキストをまた合体する操作をスクリプトで行う

この記事は鷹野雅弘によって執筆されました。
公開日:2016年12月19日、更新日:2017年10月28日
 

Illustratorで制作する際、キャッチコピーなどの扱いで次のようなケースがあります。

  • 改行していたが、やはり改行を取って同じ行におさめたい
  • 行ごとにバラバラにしたい
  • 行ごとにバラバラにした状態のまま、連結して1つのテキストオブジェクトにしたい

チカラワザでがんばってもいいのですが、こんなとき、スクリプトを使い、それにキーボードショートカットを与えることで、一瞬で終わります。

使うスクリプト

次のスクリプトを使うことで実現できます。

「文字オブジェクトを指定文字で改行するスクリプト」は、実行すると移動してしまうので、最終行の「Ss.translate(Tx,Ty)」を「//Ss.translate(Tx,Ty)」のように変更するとよいでしょう。

改行を削除するスクリプトは、クリエイター手抜きプロジェクト (Illustrator編)で公開されている「タブを任意の文字にする (Illustrator 10)」スクリプトの「fromCharCode(9)」を「fromCharCode(13)」に変更してもOK。

テキストをバラバラにしたり、バラバラのテキストを合体する

一方、バージョンダウン(アップ)や、PDFからの変換の際など、意図せず、テキストがバラけてしまっている場合に、見たままの状態で連結したり、逆に、1文字ごとにバラバラにしたい場合にも、スクリプトを使えば一瞬です。

スクリプトへのキーボードショートカットの設定

スクリプトごとにSPAiやKeyboard Maestroでキーボードショートカットを設定します。私はKeyboard Maestroを利用しています。

Keyboard Maestroを使ってスクリプトにキーボードショートカットを与える方法については、こちらを参照ください。

たとえば、「テキスト連結(よこバラ).jsx」は、実行前にグループ化しておく必要がありますが、グループ化(command+G)をマクロに仕込んでおけば一手間省けます。

一方、改行削除のスクリプトは、テキストの編集中に行うことはできません。command+return(テキスト編集を終了して[選択ツール]に持ち替えるキーボードショートカット)をマクロに仕込んでおけば一手間省けます。

追記(2017年10月26日):

改めてまとめました。

カテゴリしたいことスクリプトとリンク先配布元
分割行ごとにバラバラにするテキストばらしAIについてタクトシステム
句読点など、指定文字で改行する文字オブジェクトを指定文字で改行するスクリプトGOROLIB DESIGN
カーソルの箇所で分割文字の位置はそのままに任意ハイフンで分割するGOROLIB DESIGN
1文字ごと分割するsplitter.jsx手抜きLab@DTPの現場
タブの位置で分割するテキストをタブと行で分割するたけうちとおるの
スクリプトノート
連結縦方向にバラバラのテキストを連結テキスト連結(たて並び)イラレで便利
縦方向にバラバラのテキストを連結
(書式を保ったまま)
上下に分割されているテキストを
そのままの書式で連結する
GOROLIB DESIGN
バラバラのテキストを連結テキスト連結(よこバラ)イラレで便利
その他改行を削除する改行キーを1秒ですべて取り去るスクリプトGOROLIB DESIGN

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