導入コストは、ソフトウェアの費用だけでない

この記事は鷹野雅弘によって執筆されました。
公開日:2009年10月26日、更新日:2011年1月 1日
 

ちゃんと使えるアプリケーションが無料で使えたりする時代に、アップグレードで10万円以上するソフトウェアを導入するのは(相対的に)高く感じます。

ましてや、アップグレードサイクルは1.5-2.0年。これって、「ようやく手に馴染んだ」というタイミングですので、重税感がつきまとうのは当然です。

以下は、必ずしも、新バージョンを導入していくことが正しい選択肢というわけではないということを前提にしつつ。

その分、仕事で取り返せば問題ないといえば問題ないのですが、ソフトウェアの費用ばかりがフォーカスされ、総合的な導入コストについてはあまり言及されません。

新バージョンの発表から発売、また、発売直後には、(大都市に限りますが)ローンチイベントが開催されたり、店頭デモが行われたりします。これらのリソースを活用しないのはもったいないな、と思うのです。

新バージョンを導入しても、使いこなさなければ、アップグレード費用の費用対効果は非常に悪いものになってしまいます。

  • パンフレットやWebでの説明を見るより、デモを見た方が理解は深まる。
  • デモを見るだけでなく、実際に操作を繰り返してみないことには身につかない。
  • さらに、その中で、うまくいかないこと、困ったことなどを、違う機会にデモを見たり、わかる人にぶつけるなどしないと解決するのに時間がかかる

もちろん、新バージョンが出て、少したつとバグフィックスが行われたアップデータが出たりするものですが、(InDesignをのぞき)昔に比べると、アップデータで調整される機会が減っているように思うのは気のせいではないハズ...

話を戻すと、教育やトレーニング、ワークフローを変更するかの検証、また、自分の手がなれるまでの手間など、導入費用はソフトウェアの購入費用だけではありません。

このブログは「常に"乗り継ぎ"を強いられるDTPユーザーのための」というキャッチフレーズをつけていますが、手慣れたワークフローを変化させていくのは、年を取るほどにきつくなってきます。

個人レベルで重税を憂えても、現実は簡単には変わりません。ワークフローの棚卸しのタイミングととらえ、サクサクと取り組んでしまった方がよいのではないかと考えます。

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