Keyboard MaestroでMacでのEmacsキーバインドを補完する

この記事は鷹野雅弘によって執筆されました。
公開日:2016年11月 3日、更新日:2017年4月28日
 

Mac OS XのFinderや一部のアプリケーションでは、Emacsキーバインドと呼ばれるキーボードショートカットがサポートされています。

マウスや矢印キーを使わず、ホームポジションのままでカーソルや編集位置を移動したりすることができるため、文字入力/編集作業を行う際、覚えてしまうと非常に強力です。

改めてまとめると、次のように、returnキー、矢印キー(カーソルキー)、deleteキー、マウスによる画面スクロールなどが不要になり、極力ホームポジションから指を動かさずに文字入力・編集が可能になるというものです(まだ、修行中)。

  • カーソル移動
  • 行移動
  • ページ移動
  • カーソルの前後の文字の削除
  • 改行

ただし、うまくいかなかったり、「だったら、これもしたい」など足りないこともあり、Keyboard Maestroを使って補完しています。

  • control+Vはデフォルトで使えるはずですが、使えないアプリケーションが多いようです。
  • control+Iとcontrol+Jは、現在、使っていません。
キーデフォルトカスタマイズ
A現在の行/段落の先頭に移動 
B1 文字戻る 
C  
Dカーソルの右側の文字を削除 
E現在の行/段落の末尾に移動 
F1 文字進む 
G esc
Hカーソルの左側の文字を削除 
I tab
J enter
Kカーソルの右側の文字から
行/段落の末尾までを削除
 
Lカーソル/選択部分を
表示領域の中央にする
 
M return
N1 行下に移動 
Oカーソルの後ろに1行挿入
P1 行上に移動 
Q  
R  
S  
Tカーソルの左側の文字と
右側の文字を置換
 
U1つ上のページに移動するPageUp
V1つ下のページに移動するPageDown
W  
Xカーソルから行頭までを削除 
YYank
(control+Kした文字をペースト)
 
Z  
, Home
. End

Keyboard Maestroで「カーソルの左側の文字から行/段落の先頭までを削除」

control+Kによる「カーソルの右側の文字から行/段落の末尾までを削除」がとても便利なため、その逆バージョン「カーソルの左側の文字から行/段落の先頭までを削除」が欲しいな、とKeyboard Maestroで設定しています。

最初はKarabinerでやってたけど、Keyboard Maestroだけで十分だった

当初、KarabinerとKeyboard Maestroを併用していたのですが、次の理由からKeyboard Maestroのみにしました。

  • KarabinerはmacOS Sierra(10.12)で動きません。macOS Sierra(10.12)上で動くKarabiner-Elementsがリリースされていますが、まだまだの状況です。
  • Karabinerは、バックアップが面倒
  • Keyboard Maestroだけでできた
キーバインド結果
control+MReturn
control+VPageDown
control+,Home
control+.End
control+UPageUp
control+GEscape

EmacsキーバインドとIllustrator、Photoshop

残念ながら、Illustrator、Photoshop、InDesignではmacsキーバインドは使えません。

私の場合、Keyboard Maestroで強制的にキーアサインを設定していますが、そもそもIllustratorやInDesign内で文字入力を行うのは現実的ではありません。

Excel

セル内でのカーソル移動に左右の矢印キーを使うとき、カーソルでなく、セルが移動してしまうことがあるので、Keyboard Maestroでカスタマイズしたところ、とても快適です。

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